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肥満、体脂肪の話 2回目

2024年5月13日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

前回に引き続き、肥満のお話です。

歯科的なことと言えば、前回挙げました、よく噛むこと、噛めるように整えておくことが重要であります。毎日を楽しんで過ごしていくために、健康な身体は必須であり、その身体を作っているのは食事です。
ジャンクフードは瞬間的に美味しいですし、たまに食べたくなりますが、長期間摂取していて身体に良くないことは誰でも感じることと思います。もし、カップ麺やファーストフードがメインの食生活ならば、20代とかなら何も感じないかもしれませんが、中高年で痛い目を見ることになります。栄養素をしっかり意識し、食事で効果的に摂取することをおすすめします。


二郎系ラーメン!食べると快感物質が出てくるのでしょうね。中毒性があります。食べた直後は「ああ、もういらん」ってなりますが、しばらくするとなんとなく食べたくなってきてしまうという・・・
兵庫県内では、三ノ宮のドカ盛りマッチョ、西宮のこれが好きだからによく行きました。野菜増し、アブラ増しにしていただくことが多かったです。


カツ丼も素晴らしく美味しいですよね。個人的には、どんぶり界の中で最もがっつりパワーが感じられる存在と思っております。三宮駅近くの吉兵衛や七兵衛にはよく行きました。
これらの食事もたまには楽しんで良いでしょう。毎日食べていくと、身体の健康、肥満には良くないわけですが、たまに食べるために仕事やトレーニングを頑張ろう!とモチベーションにしていいんじゃないでしょうか。

 

●肥満の測定方法と疫学

 

肥満の程度を測定するにはさまざまな方法がありますが、ここでは、最も一般的に使われているBMI.ウエストヒップ値.体脂肪.それから最近注目されている内臓脂肪などについて解説します。

 

1. BMI(体格指数,body-mass index)

 

BMIは世界中で最もよく使われている肥満の指標で、体重(kg)を身長(m)の二乗で除したものです。つまり体重を身長で2回割るだけなので、電卓があればすぐに計算できます。
簡単なので疫学調査でも広く用いられており、調査結果も最も多くそろっています。さまざまな疾患の危険度についての報告から WHO(世界保健機関)はBMIの基準値を提案しています。年齢にもよりますがBMIは22が最も疾患のリスクが低く、25以上でさまざまな疾患のリスクが上昇することがわかっています。また、日本人の場合BMIが30を越える肥満者は男女ともおよそ2%と非常に少ないことなどから、日本肥満学会はWHOの基準にできるだけあわせたかたちで日本人の基準値を示していますり。WHOの定義では25-30でオーバーウエイト(太り気味)、30以上で肥満としていますが、日本人の場合25以上で肥満と判定されます。

 

2. 体脂肪

 

BMIは筋肉量が多いと当然高くなります。筋肉は脂肪より重いため、ボデイビルダーに限らず、スポーツで筋肉がついている方はずいぶん高くなります。力士の場合、朝青龍のようなあまり腹の出ていない堅太りの方で40くらいですし、若い頃ボディビルのチャンピオンになったことで有名な俳優のシュワルツネッガーは、BMIは30ですが体脂肪率は数%でした。こういう場合はBMIが高くても脂肪の蓄積という肥満の定義と一致しません。そこで全体重に対する体脂肪量の割合である体脂肪率が、肥満の状態をよりよく示す指標として用いられています。体脂肪率は女性では30%以上、男性では25%以上で肥満と判定さますが、その測定にはさまざまな方法があります。

 

1) 生体インピーダンス法

 

水(筋肉)は電流を通しやすいが油(脂肪)は通しにくいという性質を利用し、体に微弱な交流電流を流したときの抵抗値(インピーダンス)から脂肪量を推定する方法です。(ペースメーカーなどの機器を取り入れている方は使用することができません。)家庭用の測定器が次々と商品化され比較的安価で測定も簡単なことから、もっともポピュラーな方法となりました。この方法は年齢,性別、身長などの条件を設定して電極問の抵抗値から脂肪率を推測するため、精度はあまり高くありません。しかし家庭で同じ機器を使用して測定できるため、経時的な変化を見る場合にはたいへん有効です。体重計とセットになっている物も多く、家庭における健康づくりの一環として、体重管理にあわせて体脂肪の管理を行うことが可能になってきました。

 

2) DEXA法(二重✕線吸収法,Dual energy X-rayabsorptiometry)

 

波長の異なる2種類のX線で全身をスキャンし、その透過率の差から骨や軟組織の密度を測定する方法です。骨密度とともに体脂肪を測定でき精度も高く,体組成測定のスタンダードといえます。健診施設などで広まっていますが、大がかりで高価な装置を必要とします。

 

3)皮下脂肪厚測定法

 

肩甲骨下部や上腕背側,腸骨棘部などの皮下脂肪の厚さを皮脂厚計を用いて測定します。簡便なため健康診断などでしばしば用いられていますが、測定の誤差が大きいことや、皮下脂肪しか評価できないなどの欠点があります。

 

4) その他の方法

 

その他の方法として、脂肪組織とそれ以外の組織の密度差を利用して、全身の体積と体重から脂肪量を計算する体密度法(水中体重量法,空気置換法,ガス希釈法),近赤外線法,体水分量測定法,体内K測定法,CT,MRIなどがあります。

 

3. 内臓脂肪

 

近年、内臓脂肪の蓄積が多くの疾患や代謝障害と関連していることがしだいに明らかとり、疾患のリスクの高い内臓脂肪型肥満とあまり問題のない皮下脂肪型の肥満を区別することが提唱されています。

 

1) ウエスト値(腹囲)

 

肥満には従来より、上半身肥満(男性型,リンゴ型)と下半身肥清(女性型,洋梨型)という分け方がありました。上半身肥満の者に内臓脂肪の蓄積が多く認められることから、計測が簡単にできるウエスト/ヒップ比が上半身肥満の簡便な指標として使用されています。ウエスト/ヒップ比は女性の場合0.8以上,男性では1.0(日本人では0.9)以上がいわゆる上半身肥満と判定されます。また近年では、臍位(へその位置)で測定したウエスト値(腹囲)そのものも使用され、日本人男性で85cm,女性では90 cm 以上が上半身肥満と判定されます。女性の基準値が大きいのは皮下脂肪が多いことによります。
この基準値は下記の腹部CT検査における内臓脂肪面積100㎠に相当しています。当然ですが皮下脂肪か内臓脂肪かはこの方法ではわかりません。

 

2)腹部CT検査

 

内臓脂肪の診断では、腹部CT検査で内臓脂肪と皮下脂肪の面積を測定します。臍位(へその位置)で撮影したCT 画像から内臓脂肪の面積が100 ㎠以上で内臓脂肪型肥満と診断されます。この方法で,運動量の多い力士は皮下脂肪型の肥満が多いことが報告されています。

 

まとめ

 

検診などでよく測られるこれらの項目ですが、再検査となったら嫌な気持ちですよね。
そして、生活習慣指導や投薬や食事の節制などの可能性があります。
健康づくりは毎日の積み重ねですので、いつまでもジャンクフードや運動不足を続けるのではなく、少しずつ良い生活習慣を取り入れていきましょう。
いつまでも健康で暮らせるように、私たちは歯科の立場から健康づくりのサポートをさせていただいております。
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これは一例で、エアフローによる着色除去や歯肉のマッサージなど美容、エステ的な部分が多いメンテナンスです。
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