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小児矯正のメリット

2023年8月8日

歯並びの問題
昔と比べると、虫歯自体は減少傾向にあり、歯並びの問題は増えています。顎は現代の食生活を送る上でそんなに発達しなくても良くなり、歯が生えるスペースが狭くなっているためです。
 また、普段の生活の中で、正しい口唇と舌の動きができていないために、歯並びが乱れてしまう場合も多いです。

お子さんの治療例
 3歳1ヶ月でこの状態でした。

受け口で、食事の際の唇と舌の動きにも問題がありました。下唇で上唇を巻き込むような食事の取り方で、筋肉の動きとバランスの不調が認められました。歯並びが乱れてしまう原因として、口唇による外からの圧力、舌による内側からの圧力が適切でないため、受け口になってきたと考えられます。矯正装置と、筋肉の働きを正常にしていく訓練を行いました。

4ヶ月後

受け口の改善が認められます。筋肉の機能訓練と矯正装置の併用で、適切な舌と口唇の動きになるよう修正をしていきました。食事の際も、以前の癖が取れて、自然な筋肉の動きになるように変わってきました。

当院の小児歯科矯正治療については、こちらをご覧ください。大きく分けて2種類の矯正治療の方法がございます。

私たちの導入している矯正装置は、お子さんご自身で取り外し可能なものです。お子さんの矯正治療は、親御さんの協力なくしては成り立ちません。1日のうち、矯正器具を装着するタイミングと時間は装置により異なりますが、装着ができなければ何の効果も得られません。きちんと装着できれば、治療効果が得られる以外に、歯につけっぱなしの矯正器具と異なり、食事や清掃しやすいという大きいメリットがあります。

口唇や舌は柔らかいため、それらがしっかり生えている歯を動かすような影響があるのかと驚かれる患者さんは多いです。歯の移動は意外と簡単に生じるものです。無意識のうちにしていることで、
・舌先で歯と歯の間を触ってしまう
・口がぽかんと開いている
・頬杖
・片側のみで噛む癖
・うつ伏せ寝
などございませんか?これらは実は歯並びを乱す良くない習慣なのです。外からの力、手や机、枕などから持続的に力がかかることにより、その側の歯列が押されてへこんでくる変化が生じます。(すぐではありませんが)
 舌が無意識のうちに特定の場所を触ってしまうと、歯と歯の間が開いてきたり、傾斜が生じたりします。あの柔らかい舌が硬い歯を押して動かすような力を発揮してしまうのです。

歯並びが良いと老後も健康!

 健康的に老いていくことは誰しも望んでいることです。一番いいのは、ずーっと心身ともに健康であり続け、活動的に日々暮らしながら歳を重ねていき、ある日眠るように息を引き取る、天寿を全うするというイメージです。これが所謂ピンピンコロリ(PPK)ですね。私たちも今からピンピンコロリを目指してできる範囲で健康管理に取り組んでおります。具体的には、訳のわからないもの、身体にあまり良くないものはほどほどにしておくこと、食べ過ぎない、普段から運動する習慣形成、しっかり眠ることです。世の中には健康に良いとされる情報が溢れています。例えば牛乳が身体にいいという意見、それと真反対の意見もありますよね。さまざまな健康情報も、その人ごとに合う、合わないが違うでしょうし、自分に合った健康管理法を実践していきたいものです。
 しかし、多くの人は普段の健康へのありがたみはなく、病気がないのが当たり前に思っているようです。そのため、病気にならないために予防していくという意識は低く、病気になってからの事後対応がほとんどであります。その証拠に、我が国では80%の方が病院で亡くなっています。
 50%の人が自分は病院で死んでいっていいと思っています。人生の最後の段階で、不健康な期間が男性で9年、女性で12年もあります。では何歳まで生きたいかについてはどうでしょう。男性で80歳、女性で73歳まででいいというアンケート結果があるようです。果たして不健康なまま人生を終えて良いのでしょうか。
 死ぬ時に後悔することで何か多いかというと、健康を大切にしてこなかったということ、美味しいものを食べておかなかったことが挙げられるようです。お口の健康を守り、病気を予防してこなければ、高齢になるにつれ口腔内の状況は悪化してしまいます。それを回避し、できるだけ病気にならないよう予防をして良い状態を保つことが重要です。

歯並びと健康寿命との関係
1989年から厚生省と歯科医師会により推進されている8020運動というものがあります。80歳の時点で20本の歯が残っているようにすることで、噛める状態を維持し、健康寿命を伸ばそうという狙いがあります。前歯から一般的に生えそろっている奥歯まで、上下左右合わせて28本なんですが、8本無くなっても健康的に噛めるかというと、正直歯の欠損の場所によります。例えば上顎は歯が14本全て揃っており、下顎が6本でも8020達成ということになりますが、下顎が6本しかなかったら全然噛めないと思います。このようなツッコミはさておき、8020達成されている方の割合は年々増えておられます。昨年のデータではその割合は51.6%とのこと。その中で、歯並びや噛み合わせの状態を調べた興味深い統計があります。

出っ歯、受け口
 まず、前歯の問題のある歯並びについて、簡単に分類すると
①上顎前突(上の前歯が出ている出っ歯)

②反対咬合(下が出ている受け口)

の3つです。8020達成の方のうち、どのような割合かというと、
・正常:84.6%
・上顎前突:15.4%
・反対咬合0%
です。

前歯が噛み込みすぎ、または奥歯しか当たっていない噛み合わせ
 出っ歯、受け口よりも一般的に分かりづらいですが、これらも問題がある歯並びです。
①過蓋咬合

噛み合わせると、下の歯が全く見えないほど深く噛み込んでいる状態。顎の動きが阻害されてしまい、将来的に奥歯の負担が大きくなり失われる、顎関節症になるリスクが高いです。

②開咬

どのように噛み合わせても奥歯しか噛み合わないため、奥歯に力がかかりすぎて歯を失う、顎関節症になる、前歯で噛みきれず食事が取りづらい、口呼吸で口臭や感染症のトラブルが多いなどデメリットが多いです。

8020達成した方の割合は、
・正常:86.5%
・過蓋咬合:13.5%
・開咬:0%
です。

歯並びを良くしておくと・・・
 これらのことをまとめると、歯並びや噛み合わせを整えておくことで、結果的に8020を達成しやすく、健康寿命の延長!ピンピンコロリもいける!ということがわかります。可能ならば、人生の早い段階で治しておきたいこれらの歯並びの問題。特に子供の時期に適切なタイミングで適切な治療介入すると、成人矯正よりも治療の費用や期間がマシになることが本当に多いです。
 また、将来的なむし歯や歯周病のリスクを減らせるというメリットが大きいです。お子さんの時点で中高年、高齢になった将来像を想像しにくいとは思いますが、実際診療室で診させていただく方で、出っ歯や受け口のお年寄りの方は少ないです。もともとある歯から、大きい入れ歯やブリッジ、またはインプラントに変わっています。理由は、それまでの人生のどこかのタイミングで、歯を失ってしまうからです。毎回のお手入れがしにくい歯並びや力の負担が大きい噛み合わせだと、健康的な口腔内を保つのが困難になってしまいます。矯正治療により、若い段階で健康的な歯並びに整えておくのは、このようなメリットが大きいと考えられます。
 

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