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インプラント治療の基本的な流れ

2023年12月30日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。
今回はインプラント治療の基本的な流れについてお話しします。
大きく5つのステップから成ります。
これらは相互に大きな関連性をもち,各ステップが連動することで,はじめてインプラント治療は成立します。
それぞれのステップにおいて重要となるポイントを解説します。
天然歯が残っている場合、それらの歯周病の状態が把握され、適切に治療が進んでいる必要があります。

①治療計画
まずは資料とり、検査とそれらに基づく治療計画立案、カウンセリング、クリニカルパス作製ですが、
何もインプラント治療に限ったことではありません。

インプラント治療前の資料とり、CTはその一つです。

口腔内全体の保護を念頭におく必要があり、そのためにも最終補綴物の設計や構造が重要となります。
現在はトップダウントリートメントの概念がインプラント治療の主流となっています。
この概念は,術前に天然歯列を模倣した理想的な補綴形態を診断用ワックスアップで設計し,その歯
冠部の位置を基準にインプラントの埋入ポジションを決定して,必要であれば骨を造成するやり方です。

最終的な歯の形態を示すワックスアップ。ゴールが先で、それに合うように手術プランを考えます。

しかし,問題はあくまでも天然歯の模倣であるという点で,インプラントと天然歯は周囲粘膜も骨内環境も異なっています.
歯根膜の有無が大きな違いで,歯根膜が存在しないインプラントは組織への血液供給や栄養供給がありません.
つまリインプラント周囲組織においては、天然歯では維持されていたはずの薄い周囲骨はすぐに吸収し,
薄い周囲粘膜は退縮を起こすことになります.
インプラント周囲の骨や粘膜には,骨膜からの栄養供給が十分に得られ,血流のネットワークが構築できるだけのボリュームや環境が必要です.
現在は,それらの環境を確保するためのインプラント埋入ポジションや埋入深度,
歯肉を圧迫しない被せ物の形態を事前に計画します.

ノーベルバイオケアのインプラントシミュレーションソフトを用いて、治療計画を立てます。インプラントの角度や埋入深度、上部の被せ物のどのあたりに固定のネジを設定するか、歯肉や骨の厚みも確認します。

②インプラント埋入手術
事前にCTで画像診断をしていても、インプラント埋入部位の骨質に関しては,実際のドリリングによって判明することが多いです.
一般的に上顎の骨の方が多孔質で、下顎の骨は緻密な質感です。CT画像で骨が黒っぽい感じだと、大体柔らかめの骨質です。
中には、発泡スチロールのような骨質もあるので,オステオトームなどの骨を圧縮する器具や,
骨質の恵まれないケースに用いるタイプのインプラントを選択します。
最も多いのは、インプラントのサイズよりも小さめにドリリングを行うことです。
ドリルを足すことはできますが、形成しすぎたからといって後戻りはできないので、
慎重に段階をふんでやっていきます。そのため、ドリリングを少なめにして、
この状態でインプラント埋入できるかトライします。
不十分ならもう少しドリルをたす、埋入トライを繰り返し、
インプラント埋入時のトルクが35N以上になる良好な初期固定を目指します。

術前の麻酔。インプラント埋入予定部位に局所麻酔を行います。

他の施術と異なり、高いレベルの滅菌環境下で手術を行います。

私たちは、ほとんど全ての症例で、手術用のコンピューター支援のガイドを用いてインプラント埋入手術を行います。

骨造成を同時に行う場合も多いです。小規模ならGBR、例えば上顎洞内に骨造成する場合はサイナスリフトです。

③治癒期間

埋入手術後、できるだけ早く噛めるようにしたいですが、インプラントと骨の結合を待機する必要があります。基本的に3ヶ月〜4ヶ月は待ちます。
その間、患者さんのQOLが下がらないよう、仮歯を貼り付ける、治療用の入れ歯を装着するなど対応します。
骨を造成するような施術後は、歯茎に外部から圧がかからないようにする必要があり、基本的に入れ歯を装着しない方が安心なこともあります。

④補綴処置

歯肉から立ち上がる部分を取り付ける、2次手術。ヒーリングアバットメントを装着すると、このチタンの滑らかな面に沿って、歯肉が綺麗に治癒してきます。

仮歯をスクリュー固定。

2次手術は骨を触るような大掛かりなものはなく、歯肉を取り扱います。局所麻酔が必要です。仮歯を使って生活をしていく中で、問題がないか経過を見ます。
インプラントで修復する範囲が大きいほど、仮歯で経過を見る期間を延長し、お口の環境に合う歯の形態を再現するよう調整を繰り替えします。
最終補綴物製作の前に,仮歯によって咀嚼運動や発音といった機能面と補綴物の歯冠形態や歯肉縁下形態などの審美面を整えていくこ
とが重要です。この仮歯の装着期間に、患者さんの習癖や口腔ケアのレベルなどを考慮して,
最終補綴物に反映させることになります。2次手術後の仮歯の期間で問題なければ、最終的な上部構造を作製します。
私たちは、3本以内の欠損治療では、お口の中をスキャンして型取りします。
それ以上の広範囲の治療では、シリコンの型取りの材料とトレーを用いています。

型とりの様子。


被せ物はジルコニアという材料を用いています。プラークが付着しにくいというメリットが大きいです。前まではジルコニアというとラメがかったようなキラッと目立つ質感でした。現在は審美的にも、天然歯と違いがわからないくらい仕上がりが良くなっています。
天然の歯の被せ物と大きく異なることは、インプラントと被せ物はスクリューで固定をするという点です。
インプラントと被せ物の装着について、セメント固定を選択した場合は、歯肉よりも深い位置にセメントの取り残しができてしまうため、
辺縁骨の炎症、吸収を引き起こします。
可能な限りスクリュー固定になるよう治療計画を立てます。
どうしても、顎骨の吸収などでインプラント埋入角度・位置が制限される場合、セメント固定にせざるを得ない場合もあります。
審美性の確保とともにセメントの除去が容易に行えるように、土台部分をカスタムするなどを工夫をします。

メンテナンス

一般的なメインテナンスについては、天然歯とインプラントとで変わらないので、患者さんご自身でのケアがしやすいよう、ブラシの選定、補助的な清掃用具のお話をさせていただいております。
定期的なメンテナンスに来院された際は、インプラント専用の器具を用いて、バイオフィルムや歯石の除去を行います。
噛み合わせの接触具合、スクリュー固定の状態もチェックをします。
口腔内は経年的に変化しますので,インプラントの補綴物も残存する天然歯も同様に口腔内の食事や噛みしめなどの過酷な環境に曝されており,
常に口腔内全体をチェックして力のコントロールを行う必要があります。
インプラントの補綴物は力を緩衝するショックアブソーバーのような存在でもあります。
天然歯は、歯根膜が周囲に存在しますので、噛み合わせの精密なセンサーの役割があります。
強い力がかかった際の緩衝材の役割もあります。
インプラントは、顎骨と直接結合しており、膜などは介在しません。
上部構造に用いられている、ジルコニアやポーセレン、周囲の歯が天然歯の状態であったり、補綴装置が装着されていたり、
その患者さんごとに多種多様であります。つまり、使っていて摩耗する程度も違ってきます。
その辺りの噛み合わせの状態をチェックし、インプラントの上部構造と噛み合う歯が変に強く当たってきているとか、
干渉しているようになったら、適切な状態に戻すように噛み合わせの調整を行います。

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