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歯科治療に関係大アリ?骨粗鬆症

2024年2月20日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

全身疾患と歯科の関連のトピックです。
●骨粗鬆症とは、どんな病気でしょうか?

 1993年,「骨粗鬆症は、低骨量で、かつ骨組織の微細構造が変化し、そのため骨が脆くなり骨折しやすくなった病態」と定義されました。
すなわち、1990年代になり、高い精度、低被曝量,短時間での骨密度測定装置が実用化され、広く普及したことによる骨密度を重視した診断でした。
 しかし、1990年代後半頃より、骨粗鬆症の進行に伴う骨折は、骨密度だけで、予測できず、骨粗鬆症の薬物治療による骨密度の改善には、少なくとも、1年が必要となることなど、骨密度だけに偏重した評後の問題点が指摘されてきました。その後,生化学代謝マーカーによる骨代謝回転の評価により、骨密度としての変化があらわれる前段階での早期で迅速な判定が可能になってきました。
 そこで、骨密度が低くないのに発生する骨折の問題や骨粗鬆症の薬物治療による骨密度の改善例と変化のない例での骨折リスクの抑制率に主要がないことなどの報告から、現在は、以下のように考えられています。
 すなわち、2000年の米国国立公衆衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)のコンセンサス会議で、
「骨粗鬆症は、骨強度(骨密度と骨の質)の低下によって骨折リスクが高くなる骨格の疾患」と定義されました。この骨強度は、従来から重視されていた骨密度と骨質の双方を総合的に評価して決定されるものです。


歯科でのパノラマX線写真で、皮質骨の厚みから骨粗鬆症のスクリーニングをすることができます。
骨粗鬆症の治療中の方で、投薬状況によっては抜歯などの外科処置を避けるよう、注意が必要です。

1. 骨粗鬆症の特徴を理解する
 骨粗鬆症には、閉経期以降の女性や高年齢の男性に多くみられる原発性骨粗鬆症や、若い人でも、栄養不良や運動不足、副腎ステロイド剤などの影響で罹患する続発性骨粗鬆症があります。いずれも、日常のライフスタイルが大きく影響することから,歯周病と同様に、生活習慣病の一つと考えられています。
 す。
骨は20~40歳ごろをピークに、加齢とともに生理的に骨量が減少します。特に、女性では、閉経後5~10年の間に年間骨量減少率3%以上の,急速な骨量減少が起こり、10年間の平均骨量減少率は、20%を越えると報告されています。各年代の推定人口から算出した40歳以上の女性の骨粗鬆症域人口は、2000年783万人から2001年819万人へと増加していることが推定されています。
 一方、わが国の人口は、2004年11月現在,約1億2.771万人を超え、そのうち、65歳以上の高齢者は、2.493万人(19%)、また、75歳以上の後期高齢者は、1,100万人(8.7%)で、ますます超高齢化が進んできています。そのような高齢化に伴い。骨粗鬆症患者は増加し、しかも、無自覚に進行することから、骨折(特に、大腿骨頸部骨折、推計2002年約117,900人)が急増し、寝たきり老人の大きな一因になっています。寝たきりの原因は、脳卒中、老衰に次いで、第3位が骨粗鬆症による骨折です。そして、骨折後は、40%は退院できず寝たきりになったり、骨折後1年以内に、10~20%が死亡するなど、不可逆的に、患者の自立度(ADL:activities ofdaily living)と満足度(QOL:quality of life)が著しく低下し、老人性痴呆などの合併症を生じさせます。したがって、発育期に十分に骨量を増加させ、その後は、骨粗鬆症発症前の骨量減少者を早期に識別し,ライフスタイルの改善や骨粗鬆症の薬物治療などの予防策を講じることにより、その発症・進行を予防する必要性が強調されてきています。

 2. 骨粗鬆症の症状を理解する一特徴的な「圧迫骨折」を知ろう!
 骨粗鬆症は、単なる「骨の老化現象」ではなく、骨の病的変化を主とする疾患ですが、病状が進行するまで顕著な自覚症状がない「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」といわれ、ゆっくりと静かに進行し、腰や背中が痛くなったり(腰痛),背中が曲がったり(身長低下)して自覚するようになります。
 その後、さらに放置し進行すると、背中や腰の激しい痛みで寝込んでしまったり、ちょっと転んだだけで手首や足の付け根(好発部位:橈骨末端,上腕骨近位部、大腿骨頸部)の骨折を起こして寝たきりの原因になります。
 また、背中や腰が痛むのは、骨粗鬆症化(スカスカになった状態)した脊椎に体重などの負荷がかかることにより、脊椎が潰れてしまうからです。ポキッと折れることだけが骨折ではなく、このような骨折が、「圧迫骨折」といわれ、経時的にゆっくり進行します。圧迫骨折を起こすため、背中が曲がったり、身長が短縮します。一般的に,閉経後2cm以上の身長低下は、骨粗鬆症の存在を示唆する所見であると同時に、脊椎変形に伴う満足度低下の重要な指標にもなるといわれています。

 3. 骨粗鬆症の診断はどうやっているのでしょうか
 従来は、脊椎✕像で骨量減少が認められ、脊椎圧迫骨折のある症例が骨粗鬆症と診断されていました。しかし、脊椎圧迫骨折のない段階での早期診断により、本症の予防や早期治療が可能になることから、1994年 WHO研究班は、骨密度を指標とした新しい診断基準を提唱しました。すなわち、骨密度が若年成人平均値(young adult mean:YAM)の2.5SD 以下の症例を、原発性骨粗鬆症と診断しました。しかし、この診断基準では、白人の骨醤度が指標となることから、1996年日本骨代謝学会では、骨粗鬆症の診療や研究に従事している整形外科、内科(老人科,老年科),婦人科、放射線科およびスポーツ医学から、日本人における包括的な診断基準を作成し、その後2000年にさらに、改訂を加えました。新しく設けられた原発性骨粗鬆症の診断基準は、従訂を加えましたる。
産の診動基準は、従来の診断基準とは異なり、骨折が生じていなくても、設定された骨折閾値以下に骨量減少をきたした病態までも骨粗鬆症に包括しています。すなわち、骨密度と脊椎X線像の2つの指標を用いた点、若年基準値からの変化率を用いた点、さらに鑑別診断の重要性を強調した点が特徴です。
 
4.骨密度測定にはどんな方法があるのでしょうか
骨密度測定は、骨粗鬆症の診断,治療効果の判
・骨折リスクの予知のため、現在、中手骨に対して,MD法(microdensitometry),改良型MD法[DIP i (digital image processing) , CXD 法
(computed X-ray densitometry)], 橈骨や踵骨に対して、単一エネルギーX線吸収法(single energy X-ray absorptiometry : SXA),全身骨,橈骨,腰椎,大腿骨に対して,二重エネルギーX線吸収測法定 (dual energy X-ray :DXA)
橈骨や腰椎の海綿骨には、定量的CT 法(quantitativecomputed tomography: QCT),さらに、踵骨に対して,定量的超音波法(ultrasound bone densitometry: QUS)など、種々の骨量測定装置が開発され、市販されています。
現在の原発性骨粗鬆症の診断基準に準じると、骨密度測定は、DXA 法による腰椎骨密度が第
1選択になります。しかし、高齢者で,脊椎変形などのため腰椎骨密度が適切でない場合は、DXA 法による大腿骨頚部骨密度を測定します。また、検診などでの骨粗鬆症のスクリーニングには、CXD 法や定量的超音波法が適用されています。一方、男性では、大腿骨頸部骨密度の方が、腰椎骨密度より骨折の判別に有用とされているので、DXA法による腰椎に加え、同時に大腿骨頸部骨密度を測定します。
 5.骨粗鬆症の治療は、どんなことをするのでしょうか
 骨粗鬆症の予防と治療の目標は、前述のように骨折の防止です。骨粗鬆症では、まず、日常生活の中で骨量を増やす努力をすることが大切です。予防法でもある3原則「食事、運動。日光浴」は、治療の段階でも重要になります。初期の骨量減少であれば、予防を心がけることで骨量が増える可能性があります。しかし、さらに骨量減少が進むと薬物療法が必要になります。その場合でも、3原則に留意しないと薬の効果がみられません。どんな薬を選んで、いつから薬物療法を始めるかは、年齢や症状の進み具合により総合的に判断されます現在使われている薬は。骨吸収抑制薬(骨の吸収を抑在使われている薬は、骨吸収抑制薬(骨の吸収抑える薬),骨形成促進薬(骨の形成を促進する薬),骨の吸収と形成の骨代謝を調節する薬の3つに大別されます。

 6. 骨粗鬆症をまとめると
 前述のように、40歳以上の女性の骨粗鬆症域人口は、2001年819万人と試算されています。しかし,大多数を占める閉経後骨粗鬆症患者は、骨折を起こすまで自覚症状がないため、医科を受診する機会が少なく、骨粗鬆症治療を受けている患者数は、200万人に満たないといわれています。いいかえれば、歯科疾患の治療のために歯科を受診する潜在的骨粗鬆症患者は、決して少なくないと考えられます。
 女性の身体は、初潮を迎えたあと、周期的に女性ホルモンが分泌され、その後、更年期(閉経前後の約10年間,45~55歳頃),閉経を迎え、女性ホルモンの分泌量が激減し,急激な骨量低下を来します。この時に現れる不快症状の集合が、「更年期障害」とされています。したがって、更年期障害の典型的な症状やその後の骨粗鬆症に関する前兆を見極めて、そのリスクを軽減させるようにアドバイスし、歯周組織の健康と同時に、骨の健康を促すことが必要です。

インプラント治療を行うにあたっての全身的な注意点

2024年2月11日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。


上顎に4本インプラント埋入し、入れ歯を組み合わせる治療例の写真

インプラント治療を行う際、特別注意が必要なことがあります。
全身疾患についても注意が必要なことの一つです。
治療の際の臨床検査の意義としては以下のことが挙げられます。
①リスクの明確化
②リスクを反映した治療計画、治療精度の向上
③患者さんによる自己管理の徹底と維持→治療後の長期安定
④加齢、病的変化への対応
特に治療に対する安全性に加えて、治療後のリスクを軽減する意味でも、臨床検査とその共有が重要です。

全ての患者さんの術前スクリーニング的な検査として、
・血液、尿検査
・デンタル、パノラマX線写真撮影
・CTによる3次元的画像診断
があります。

さらに、一部の患者さんを対象として、
・骨代謝マーカー
・歯の喪失原因の検査:細菌検査、力学的検査
・アレルギー検査:パッチテスト
があります。

インプラント治療を行うにあたっては、血液検査、ヘモグロビンA1c(HbAic)が6.5%未満、
空腹時血糖值13m/L未満にコントロールされていることが必要です。
これは、インプラント手術時だけではなく、メインテナンス時も同様です。そのため、メインテナンス時、定期的に血液検査データのHbAic値を確認することが重
要となります。

ヘモグロビンは赤血球の中に大量に存在する蛋白で、身体のすみずみまで酸素を運ぶ役割があります。
このヘモグロビン(血色素)とブドウ糖が結合したものがグリコヘモグロビンですが、
グリコヘモグロビンについて、その1つのヘモグロビンA1c(HbA1c)は、糖尿病と関係しています。
赤血球の寿命は約120日(4ヵ月)なので、すなわち、血糖値は血液検査時の全身状態を示しています
一方、HbAIC値は血液検査の日から1〜2ヵ月前の血糖の状態を示し、糖尿病の状態を知るのに重要な検査値です。

骨粗鬆症
骨粗鬆症による全身の骨量減少と歯槽骨吸収との関連性については不明ですが、
骨粗鬆症の既往をもつ場合には、顎骨の骨量減少も考慮してインプラント手術やメインテナンスを進めていく必要があります。

一方、骨粗鬆症治療薬であるビスフォスフォネート(BP)系薬剤の投与を受けている患者さんで、
抜歯などの外科的侵襲により、顎骨壊死、顎骨骨髄炎の発症が近年報告され、問題となっています。

BP系薬剤には注射剤と経口剤があり、注射剤で顎骨壊死、顎骨骨髄炎が多く報告されていますが、
経口剤においても同様な報告があるので注意が必要です。
BP系薬剤による、顎骨壊死、顎骨骨髄炎のリスクファクターとしては、外科的侵襲のある歯科治療(抜歯、インプラント手術など)や
不適合な義歯だけではなく、口腔の不衛生も報告されています。
そのため、インプラントのメインテナンスに際し、服用している薬剤などの十分な問診とその知識が必要です。

・精神神経症
医療面接が不可能な精神的疾患のある患者さんには、治療内容を十分に理解していただくことが困難なため、
インプラント治療は難しいと思われます。また、不定愁訴や異常に不安感がある患者においても、
メインテナンス時にインプラント周囲炎などの問題を生じる可能性があるため、歯科医師だけではなく、
歯科衛生士も慎重にインフォームド・コンセントを行う必要があります。

生活習慣
1.喫煙
喫煙は、インプラントの長期経過に大きな影響を与えるリスクファクターの1つです。
なぜなら、タバコに含まれるニコチンなどの有害物質により、末梢血管障害や免疫障害を起こし、
インプラント周囲炎に影響を与えるからです。
そのため、インプラント治療を開始する際は、喫煙の有無、喫煙歴について問診し、禁煙指導が重要となります。

インプラント手術時においては、埋入されたインプラント部の骨結合不良や創部治癒不全などの
問題が起きないようにするため、禁煙を徹底させます。

一般的な手術時禁煙プロトコールは、インプラント手術に際して、喫煙者にインプラント手術前3週間、手術後8週間の禁煙を指示しています。
期間設定は、喫煙による頭蓋顔面での手術創傷治癒への影響についての研究結果がいくつか報告されているからです。
実際、喫煙者にとってこれだけの期間の禁煙は変難しいことですが、手術前後の禁煙が成ことで継続的に断煙できるようになり、
「インプラント手術をきっかけにタバコを止められた」
という患者も少なくありません。
しかし、手術に際して禁煙した患者でも、喫煙を再開してしまうこともあります。
歯科医師、歯科衛生士はメインテナンス時にも、禁煙(喫煙)状況を確認して、必要に応じて禁煙の再指導を行う必要があります。

当院でのインプラント治療における禁煙指導の流れとして、まず、喫煙がインプラント治療のリスクファクターであることを十分に説明します。
禁煙指導の際には、喫煙によるインプラントの予後への影響をデータで具体的に説明し、禁煙を促します。

また、製薬会社のホームページなども利用し、禁煙意識を高めることも1つの方法です。
具体的な禁煙の方法として、ニコチンガムやニコチンパッチなどの禁煙補助薬を用いた禁煙方法であるニコチン代替療法があげられます。

このように禁煙指導を行っても、インプラント治療中からメインテナンスの時期まで一貫して禁煙できない患者さんは、
大きなリスクがあると考えられます。
その場合、非喫煙者よりもインプラント周囲炎を起こす可能性が高いことを十分に説明し、理解してもらい、
リコール間隔を短くするなど、早期に炎症性変化を発見できるようにすることが重要です。

・ストレス
ストレスがインプラント治療に悪影響を及ぼす明らかな報告はありません。しかし、ストレスが歯周炎に何らかの影響を及ぼしていることは知られています。
とくに、ストレスが直接的および間接的に歯周組織に影響を与えていることが報告されています。
まず、直接的な要因としては、ストレスなど精神的な原因による顎の動きです。つまり、就寝時のブラキシズムなどの悪習癖は、
直接的に歯周組織、とくに歯槽骨に破壊的な影響を及ぼします。
インプラント周囲組織においても、同様な現象生じることが予想されます。
また、間接的な要因として、代表的なものをあげます。
1つ目は、ストレスにより副腎皮ホルモンの分泌が高まり、免疫応答として白血球の作用が減弱することで、
歯周組織の持つ抵抗力が低下することです。この現象は、インプラント周囲組織の血液供給量が、歯織と比較して少ないことを考えると、
インプラント周囲炎のリスクといえます。

インプラント周囲組織は歯周組織よりも不利な条件であることが容易に想像できます。
2つ目は、ストレスにより自律神経系の交感神経が優位となるため、血液循環量が低下し、唾液分泌量も低下することです。
このことから、口腔内の洗浄、抗菌作用が低下し、歯周炎およびインプラント周囲炎を生じる可能性があります。
以上のことから、ストレスがインプラント周囲組織に悪影響を与える可能性が高いことが想定されます。
私たち歯科医療従事者は、メインテナンス時にインプラント周囲炎や歯周炎の原因の一つとして、
これら精神的な原因もあることを忘れずに、的確な目で口腔内組織を診ることが重要です。

口腔内に発現する力により、歯や歯周組織、筋肉や関節にも良くない影響が生じることがあります。
私たちの社会にはさまざまな程度のストレスがあり、感受性は人それぞれです。
インプラント治療においても、あまりストレスが強く感じられる方にとっては、
リスクとなってしまいますので、あまり溜め込みすぎないよう、
上手にストレス管理ができると良いでしょう。
噛み締め、食いしばり対策として、私たちはメディセルの施術を行っています。
これは、誰でも無意識のうちに行っている、噛み締め、食いしばりの運動を
筋肉の緊張を緩めることで解消していく療法です。
治療の案内はこちらです。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

気になる口臭&歯周病が妊娠へ与える影響について

2024年2月7日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

お口の中で気になることといえば、
歯の色と口臭が挙げられます。常にネットの検索上位にあります。
今回は、口臭について先にお話しします。

気になる口臭、どこから来てる?
原因を胃腸の不調であると思われるかもしれませんが、口臭の原因は約9割がお口にあり、
特に歯周病は独特の嫌な臭いがします。
フリスクなどの強烈なミントもありますが、それば一時しのぎですので、
歯周病治療とセルフケアで改善したいですね。
なかなかご自身では気付きにくいですし、周りの人もデリケートな話題のため指摘しづらいです。

口臭には種類があります

プラーク、歯石がたくさんついていて、歯周病が進行している口腔内。


歯周病の独特の口臭があります。
この写真の口腔内のようだったら、歯周病など口の中の病気が原因の口臭が不快に感じられるようになります。
実は、口臭には他にも種類があります。
まず、健康な人でも生理的口臭があります。緊張したり、寝起きなどは唾液分泌量が少ないため少し臭いがありますが、
これはすぐに元に戻りますので気にすることはありません。

次に、食事によるものです。具体的にはニンニクやお酒などによるものです。
身体の病気が原因の口臭は、内臓の重篤な疾患によるものです。その病気によって発生した臭い物質が身体をめぐって呼気として出ていることになりますので、
口臭以前にその重篤な疾患に対しての治療が優先となります。

つまり、圧倒的に多いのは歯周病による口臭であり、それは治療とケアで改善可能です。
「しばらく歯石をとってないな」
「最近歯ブラシで血が出る」
といったことはありませんか?定期的に歯科受診し、口臭をスッキリさせましょう。

⚫️本当はコワイ、妊娠初期の歯周病
歯周病と早産・低体重児出産の関連性

◼️はじめに
 お口の中の疾患である歯周病が、糖尿病,肺炎。心臓の病気などに関連するかもしれないということは、最近知られてきています。しかし,お口から遠く離れた産婦人科領域の疾患,しかも妊娠に関連する病気にも影響する可能性があるということは、あまり知らない人が多いのではないでしょうか。
 その,歯周病と関係する産科領域の疾患として挙げられているのが早期低体重児出産です。

⚫️歯周病と関係するといわれている早期低体重児出産とは何でしょうか?
 早期低体重児出産とは、分娩時期より早い、妊娠22週以降37週未満で出産する“早産”と、2,500g未満の小さい赤ちゃんを出産する“低体重児出産”のことです。早産で産まれた赤ちゃんは、低体重児であることが多いとされています。その理由は、おなかの赤ちゃんの体重が2,500gまで成長するのは平均妊娠34週程度といわれているためです。
 日本では、厚生労働省の平成16年の人口動態調査から分かるように、低体重児の出生率年々のびてきています。これは医療技術の発達によるものだと思われます。以前なら助かる確率が低かった低体重児出産の赤ちゃんの多くが、現代の医療技術により救われていることは非常にすばらしいことです。しかし、低体重児出産の赤ちゃんは、おなかにいた期間が短いほど未熟性が強くなり、産まれた後に特別な管理が必要なことが多いとされています。また、成長していく過程においても、さまざまな疾患に対するリスクが高いこともいわれています。
そのため、できるだけ長くおなかの中で育てることが、赤ちゃんにとって望ましいことだと思われます。
 早産・低体重児出産の原因は、頸管無力症,絨毛羊膜炎、妊娠中毒症などの疾患が挙げられています。また、危険因子としては、年齢,喫煙、アルコール、ドラッグ、人種,早産の既往等があります。しかし、これらの疾患や危険因子が全く見あたらない、原因不明の妊婦さんも数多く存在します。

⚫️歯周病と早期低体重児の関連性に関する報告
▪️歯周病の治療が早期低体重児出産の防止に効果がある!!
 2002年以降には、歯周病の治療をすることで早産・低体重児出産が少なくなったという報告がいくつか存在します。
 最新のものでは、2005年に Lopezらが、870名の妊婦さんを対象に、妊娠中に歯周病治療を行ったグループ(553名)と行わなかったグループ(281名)それぞれで、早産,低体重児出産、早期低体重児出産の発現率を調べました。その結果、歯周病治療を行わなかったグループと比較し、行ったグループでは、早産,低体重児出産、早期低体重児出産の発現率が、早産では5.65%から1.42%へ(p=0.001),低体重児出産では1.15%から0.71%へ(p=0.79),早期低体重児出産では6.71から2.14%へ(p=0.002)と減少したことが示されました。
 これらの報告により,歯周病が早期低体重児出産に大きく関わることだけではなく、歯周病の治療が出産によい効果をもたらす可能性も示されました。

妊産婦さんが歯周病にかかっていると、歯周病でない妊産婦さんの7.5倍〜7.9倍もの確率で早期、低体重児出産が起こる危険率は、上がるという報告がありました。
 炎症物質が子宮に到達すると、刺激を受けて子宮が出産予定日より前に子宮収縮を引き起こし早産、低体重児出産になると言われています。
これまで歯周病と早期低体重児出産との関連性に関して過去に発表された論文等を詳しくみてきました。そこからも分かるように、日本におけるその関連性はまだ確立されているわけではありません。しかし、最近の世界各国からの報告では、歯周病は早産に対しては2.3倍,早期低体重児出産に対しては、5.3倍の危険率があることが明らかにされました。このことからも、歯周病が早期低体重児出産に関連している可能性はあるとわれわれは考えています。
 妊娠・出産は、女性にとって人生の大きなイベントの1つです。母子ともに健康な状態で出産を終えることは、母親だけでなくその家族、地域社会の願いでもあります。そのため、妊婦さんは少しでも異常妊娠,異常出産の危険性を減らしたいと思っているはずです。歯周病は予防可能な、そして妊娠中も治療可能な病気です。実際、外国からの報告でも歯周治療が出産によい効果を与える可能性も示されています。
 しかし、残念なことにこのような歯周病と早期低体重児出産の関連性に関しては、歯科医療従事者の間でもよく知られていないのが現状です。今後は、歯周病が早期低体重児出産の危険因子となりうる可能性を、多くの妊婦さんに伝えていくことはもちろんのこと、歯科医療従事者、医療従事者、行政にも知ってもらうことが大切になってくるのではないでしょうか。
 妊婦さんのお口の状態を良くすることは、母親本人だけでなく,生まれてくる子供、社会の口腔内健康状態の向上につながる可能性があります。その意味でも、将来,より多くの報告により、歯周病と早期体重児出産の関連性が確立され、広く知られるようになることが望まれます。
 
●妊産婦の口腔ケアの重要性について
 妊娠すれば、タバコやアルコール、夜更かしなどの悪習慣を改め、食事にも気を配るなど、誰でも良い親になろうと努力します。妊娠そして育児期は健康に対するモチベーションが非常に高まる時期であり、自分自身のこれまでの生活や食習慣を改善することができる絶好の時期であるといえます。妊娠を契機として、母親が歯科をはじめ各種疾病に関する正しい予防知識と好ましい健康観を獲得することができれば,自分自身のみならず、生まれ来る子どもや家族の生涯にわたる健康と幸せづくりに繋がることが期待できるのです。

診断のための資料とりについて

2023年11月20日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

私たちは初診時や治療経過、メンテナンスなどのタイミングで、お口の資料取りを行なっています。
レントゲン撮影、歯周組織検査、口腔内写真、顔貌写真です。
レントゲンで写るものは、硬い組織です。
口腔内でいうと顎の骨、歯、顎の関節、上顎洞などです。
虫歯や歯周病、顎の関節の病気、歯の根の病気を画像診断するためです。

歯周組織検査というのは、成人の方ならご経験あるかもしれませんが、
歯と歯ぐきの境目の溝の深さを測定し、歯周病の状態を判定する検査です。
歯周ポケットが〇〇mmある、ということも重要な検査の項目ですし、
ポケット測定した際の歯ぐきからの出血の程度も重要です。
歯の揺れの程度も記録します。

口腔内写真は、このようなものです。

正面、左右、上下顎咬合面をカメラとミラーを用いて撮影します。
顔貌写真も正面、側方から撮影します。
なぜ、顔の写真が必要なのか?と思われるかもしれません。
そこで、口腔内の状態とともに、表情も変化する現象についてお話しします。

なぜ、患者さんの表情を診る必要があるのか?
口腔機能関連器官に起こる加齢変化を診ています。年齢を経ると口腔周囲の筋組織が変性します。また、歯の喪失がある場合、
咬合力の低下を招きます。私たちが食事をとるときに無意識に動かしている筋肉は、歯の喪失があると機能しにくくなります。
たとえば頬筋は臼歯などの喪失により変性し、口腔前庭部の食塊の咬合面への押し戻し機能の低下が生じます。
臼歯の咬合面の摩耗や歯の喪失によって噛み合わせの高さ(咬合高径)の減少を引き起こし、口腔容積が減ります。
舌の稼働空間が小さくなるのです。舌が動かしにくくなり、嚥下反射も弱くなります。

噛み合わせの高さが低下しているため、下顔面が短くなっている状態。


口周りのシワが深くなる、筋肉が衰え、はりがなくなる印象に変わっていきます。

高齢者の20%は、口底部に液体を貯めてから嚥下するタイプになりますが、このタイプになると、舌の運動量を大きくする必要があるため、
嚥下に時間がかかるようになります。
咀嚼筋は退化し、顔面の表情筋は垂れ下がり、口腔全体に加齢変化が起こります。

このように複雑な症状をかかえる高齢者、あるいは高齢者予備軍の60代の患者さんはたくさんおられます。

入れ歯を使い続けることにより、身体は代償を払っている?
入れ歯で生活されている方の歯茎を見ると、顎の骨吸収をともなうことが多いです。
抜歯をして義歯を装着すれば、初めの1年間で骨の高さが4mm 減少するという研究もあります。(1996年 World Workshop in Periodontics)

歯がない側の下顎の骨は、高さがなくなっています。

25年間に及んで義歯を装着された患者のレントゲン撮影による長期研究によると、この間に連続続的な骨吸収が起き、
上顎は約4倍の骨吸収が生じると報告されています。(Warrerら1995年) 

合わない義歯を入れられていたため、上顎の歯がない部分は、骨の高さがなくなっています。
つまり、歯槽骨を維持するためには歯の存在が不可欠であり、入れ歯は骨吸収を加速させる、ということです。
以前、歯やインプラントにかかる力がどのように骨に伝わるかを解析した研究発表を見ました。
噛んだ時の力は、顎の骨の広い範囲に散っていくような画像でした。
歯やインプラントは顎の骨に植っているために、
このような力の伝わり方になるのだと理解できました。
だから、身体は骨をしっかりさせようと反応し、歯槽骨が維持されるわけです。

骨吸収により、口腔内の加齢変化は加速していきます。
合わない入れ歯がある場合には、骨の吸収が早まり、
また、患者さんも抜歯後に適合の悪い義歯を使用することで、さらに骨が吸収することの説明を受けていない場合もあります。
ほとんどの入れ歯の患者さんは、そのような事実を理解されていません。

私たちは、歯の保存だけでなく抜歯後の骨の保存も考慮した治療計画を立てねばなりません。
また、義歯が引き起こす危険性も十分に説明する必要があります。
患者さんは、ご自身の体験として、入れ歯の引っかかっている歯がダメになることを知っておられます。
「入れ歯ってだんだん大きくなるよね」
「入れ歯が浮いてきて噛めないけど、そういうものだよね」

このような状況を経た場合、噛むための筋肉の短縮を招き、咀嚼力の低下を起こし、顔面諸筋は下垂し、表情に多くの退化が見られます。

私たちは資料とりでお顔の写真を撮影するのは、受診に至るまでの表情の状態を把握するためです。
そして、治療がすすみ、治療用の仮歯などでリハビリをするときに、スムーズにトレーニングを行うことができます。
表情の特徴を分析し患者さんと共有することが、治療する上で重要であります。

唾液分泌低下は味覚障害、口腔乾燥につながる
上顎義歯を装着すると、奥歯の領域にある唾液腺を圧迫してしまいます。
加齢とともに唾液分泌量は低下するうえ、その唾液腺を義歯が圧迫するため、
より唾液がでにくくなります。
そのようにして、口腔内には以下のような変化が生じます。
(1)口腔内の湿潤が低下し食塊の滑りが悪くなるため、粘膜へ食物が付きやすく、咽頭へ食塊を送りづらくなる。
(2)食塊に十分な水分を混ぜ込むことができなくなり、むせやすくなり、味がわかりにくい。誤嚥のリスクが高まる。
(3)味覚の低下。。
 
口腔周囲筋トレーニングについて
健康寿命を伸ばすことへの関心は増加しています。
歯を失うことなく、予防管理していくことが最重要であります。
他科疾患の罹患率も減り、人生における医療費は大きく削減できます。
歯がグラグラしたり、抜けてきたりして、ああやばいなー歯医者行こうってなる場合が多いです。
非常に勿体無いです。それに、噛めない状態、合わない入れ歯の状態でずっと過ごされていると、
身体の代償として、筋肉の機能低下、顎骨の吸収が生じます。
入れ歯の名医と言われる先生でも、なんでもかんでもなおせるわけではありません。
過度に吸収してしまった歯茎に対しては、入れ歯が浮いてくるのは必然ですし、
インプラントも場合によっては難しくなるでしょう。
歯の欠損を放置することで、結果的に寝たきり→不健康で楽しめない人生となってしまいます。
本当は、入れ歯やインプラントがないお口が一番いいです。

では、歯周病や事故で歯を失ってしまった場合、
1ヶ月くらいで出来上がる保険の入れ歯で機能回復できるのでしょうか。
しっかり歯があった頃くらいに噛めるようにするには、ある程度の高額な治療費がかかってしまいます。
はっきり言って、健康はお金で買えるのです。
幸せな人生のために必要なこととして、
・健康
・人間関係
・経済
・楽しみ
・承認
など、いくつか要素が考えられます。
全て満たされていたらとても充実した人生と言えますね。
口腔内のトラブルから、寝たきりになってしまったとしたらどうでしょう。
健康を失えば、ベッド1つ分の人生と思うと、健康って当たり前じゃなくて、ありがたいことだなと思いますね。

オーラルフレイル:口の中の問題から全身の虚弱を招きます。

現在、若年労働者の減少とともに、高齢者でも現役で社会参加しなければならない状況になった今こそ、
お口の中から予防に取り組むこと、
治療が必要になったら身体の代償を払うような治療は避けること、
しっかり噛める状態を作り、維持していくこと
が大切ですね。

顎関節症に良くない生活習慣

2023年10月3日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。
今回は、私たちが知らず知らずのうちにやってしまている、顎のためによくない生活習慣について解説します。

⚫️クセや習慣を見直しましょう!
顎関節症を発症・増悪させる原因を減らすために、日常生活で何気なく行なっているクセや習慣を見直しましょう。気づいて改善していくと症状がグッと楽になります。
ぜひお試しください!
①背筋を伸ばしましょう。
つい猫背になっていませんか?猫背にねるとあごが前に出て、顎関節に負担がかかりがちです。とくに仕事や勉強で長時間集中するかたは注意が必要です。ふだんの何気ないクセを見直していきましょう。
②上下の歯を離そう。


何かに集中するときに、無意識に歯を噛み締めてしまうことがありますね。
仕事や家事!運転中や勉強中に歯を噛み締めたり!上下の歯を触らせてはいませんか?上下の歯が触るのは、食事を含めても、通常1日20分程度と言われてきます。上下の歯を触らせるクセがあると、あごの筋肉を疲労させてしまいます。

歯を破壊する、TCH(Tooth Contacting Habit) 上下歯列接触癖
上下の歯を接触してしまう癖で、TCHというものがあります。これは、歯を接触させないと気が済まない癖みたいなもので、食いしばりや噛み締めとはまた異なります。弱い力でずーっとカチカチしてしまう癖です。お口にとってはとても被害が大きい癖で、厄介です。

TCHの患者さんの口腔内です。最初に来院されたとき、すでに歯が病的に磨耗し、修復物の度重なる脱離とやりかえがあった様子。
「私、歯がカチカチいうんです。なんとかなりませんか?」
とのことでした。上下の歯は、食事以外では接触していないのが自然な状態であります。TCHについて説明し、日中の注意することなどを指導していきます。例えば、目につくところに「歯を合わせない!」と書いて貼っておいたりします。単純ですが、一定の効果が期待できる療法であります。

しばらく来院が途絶え、久しぶりに口腔内をチェックしました。TCH対策はご自身でされておらず、「歯をカチカチさせちゃうのよね」とお話ししながら、診療室でもカチカチカチカチさせておられました。歯の破壊が進み、修復物が破損、脱離、噛み合わせが乱れてきています。

同じ方の下顎の写真。歯の両側の歯茎が異様に盛り上がっていますね。これは、骨隆起という出っ張りです。歯が噛み合う現象に対応して、身体が骨を添加させて分厚くさせている反応です。

③睡眠を十分取りましょう。
睡眠不足になると緊張状態に陥りやすく、リラックスしにくくなります。また、睡眠の質な悪いと歯ぎしりが増えることがわかっています。生活のリズムを整えて十分な睡眠を取りましょう。うつぶせや高めの枕は避け、できるだけ上向きで寝ましょう。
④仕事の合間に休憩しましょう。
仕事や家事、勉強の合間に休憩を取りましょう。緊張したり集中している時間が長く続くと、あごの周りの筋肉も緊張しがちです。お茶を飲んだり、軽くストレッチをするなどして一息つきましょう。
⑤うつぶせで、読書をしない。
うつぶせ読書は、下あごが前に突きでてあごに負担がかかります。読者はつい同じ姿勢を長時間続けやすく、何気なく続けているうちにあごを傷めてしまいます。読書はよい姿勢でしましょう。
⑥頬杖をやめましょう。
テレビを見ながら、おしゃべりしながら、つい頬杖をついていませんか?偏った力があごに加わって余分な負担をかけるだけでなく、バランスを取るためにあごの筋肉が緊張し筋疲労の原因になります。
お子さんにも注意が必要で、小さい頃から頬杖の習慣があると、頬の外側からの圧力の影響により、歯並びがそこだけ凹んでいく変化が生じます。たかが頬杖、、と侮ってはいけませんね。
⑦電話の肩ばさみをやめましょう。
電話の肩ばさみは、あごの筋肉を疲れさせ、偏った力をあごにかけてしまいます。また、長電話はあごの疲れの原因に。口を開けると音がしてり、あごに違和感のあるかたは、ひとまず長電話を控えましょう。
⑧硬い食べ物は控えましょう。

痛みのあるかたはもちろん、あごを動かすと音がしたり違和感のあるかたは、なるべく硬い物・大きな物を食べるのは控えて、しばらくあごを養生させましょう。せんべい、スルメなどはもちろん、フランスパンなども避けたほうがよいでしょう。

顎の症状が気になる方は、ガムも控えた方が安心ですね。

⚫️治療の前にご相談ください。
顎関節症になったことがあったり、違和感が出やすいと感じているかたが歯科医院においでになると、「ずっと口を開けていると、あごが痛くなってしまわないかな」とご心配だと思います。
 たしかに歯科医院では、治療をするにもメインテナンスをするにも、口を開けていただかなないわけにはいきません。しかし、もともと人間の口を開ける筋肉は、繰り返し小刻みに食べ物を噛むような動きは得意でも、歯科治療のときのように長く口を開けて維持するとこは苦手です。つまり長時間口を開けていると、顎関節やあごの筋肉に負担をかけてしまい、顎関節症の症状を引き起こしてしまうことがあります。
 そこで一般歯科では、顎関節症ですでに痛みがあり口を開けるのがつらいという患者さんの場合、よほど治療に緊急性がないかぎり、顎関節症の治療を最優先し、症状が楽になってきてから!むし歯や歯周病などの治療を進めさせていただいています。
 また、顎関節症に以前なったことがあるという患者さんも、口を長く開け続けることで再発してしまってもたいへんです。こうした患者さんには、1回の治療時間を短めにしたり、治療の途中で休憩を入れ、あごのストレッチをしていただくなどの配慮をさせていただいています。
 1回の治療時間を短くする場合は、通常より何度か多めに通っていただかなくてはなりませんが、その分患者さんの状態に合わせてじっくりと経過観察をしながら治療を進めることができます。ぜひご協力をお願いいたします。
 また、口を開けているとすぐに疲れてしまい、ご自分で口を開けているのがつらいという患者さんには、バイトブロックという開口器を使わせていただくこともできます。咀嚼筋の緊張の強い患者さんの場合、比較的短時間で口が閉じ気味になってくることがありますので、必要に応じて使用します。
 診察を受けるにあたり顎関節症が心配でしたら、問診票に書いていただくか、診療の際に歯科医師や歯科衛生士に必ずお伝えいただきますようにお願いします。
 歯科医院においでになる患者さんが、口を急に開けたときに捻挫や肉離れのような状態になって筋肉を傷めてしまうことがありますが、これは咀嚼筋が疲労しこわばっているかたなどによく見られるケースです。
 こうしたトラブルがご心配なかたは、スポーツの前の準備体操のように、歯科治療をはじめる前に口を開けるストレッチをするとよいでしょう。硬くなっている筋肉がよく伸び血液循環がよくなって、捻挫や肉離れの予防になり、口を開けるのも楽になります。
 治療後に、口が疲れたなと感じたときにも、帰宅後に咀嚼筋のあたりを温めたり、何度かストレッチをするとだいぶ楽になっていきます。ぜひ参考になさってください。

顎のストレッチ療法の一つ。手によって開口し、顎の関節の可動域を広げて行くやり方です。その時の症状により、無理ない範囲で運動療法をお伝えすることもあります。

顎が痛む、口が開けづらい症状について

2023年9月30日

⚫️顎関節症とは
顎関節やその周りにある筋肉が口を動かすと痛む、関節音がする、口が開かない、動かしにくいといった病気をいいます。
顎関節症になると深刻に受け止める方が多いかもしれません。顎関節のすぐ近くには耳があるため、少し関節が鳴っただけでも『パキッ!』と大きな音として聞こえます。食事やおしゃべりにも差し支えるので、不安感が大きいのでしょう。
間接雑音というのですが、大きい音でないにしても、ジャリっという音が聞こえるのはよくあることです。

顎関節症は肩こりや頭痛などいわゆる体調不良と関連付けられがちですが、こうした症状と顎関節症の因果関係は証明されていません。
たとえば、腰痛になったときに、「腰をかばって歩いていたから肩がこった」というのと同じような意味での関連性はあるかもしれません。しかし腰痛のある人がみんな肩こりになるわけではなく、まったく肩こりしない方もいるわけです。なので、腰痛であれば、まず腰痛治療のために整形外科に行き治療を受けますよね。
それと同じように顎関節症になったら、体調が悪くなるのではないかと心配するよりも、まずは顎関節症の心配をし、早くあごが楽にになるように必要な治療をきちんと受ける、このことがとても大事です。


顎関節や筋肉が痛んで口を開けられないのが開口障害です。指1本分も開かない場合もあります。


痛みがなく十分開口できる状態。

そこで、私たち歯科医師が顎関節症治療に当たる際には、あくまで顎関節やその周りにある筋肉の痛み、開口障害などを取り除くことを目的に行います。顎関節症は、顎関節やその周りの筋肉にかかる負担を減らして大事にしているのに、ひとりでに増悪してしまうような怖い病気ではありません。痛みや開口障害がある患者さんでも、経過観察だけで2年半後には88%が改善したという報告もあるほど悪化しにくい病気です。とはいえ、痛みや機能障害を放置しては生活に差し支えますので、私たちが早期の回復のために、まずはできるだけ簡単にでき、患者さんに負担の少ない方法でお手伝いさせていただきます。
あごを動かすと痛い、口が開かない、口が開けづらいなどの気になる症状がありましたら、歯科医院で検査や診療を受けて下さい。歯科医医では通常、顎関節症の初期治療の問診・パノラマエックス線検査・口腔内診察・触診・セルフエアの指導やマウスピースの制作などを受けることができ、かなりの人が改善します。
当医院では、それらに加え機器を用いたメディセル筋膜療法(筋膜リリース)もご案内しておりますので、まずはご相談下さい。

当院の顎関節治療のページです。

⚫️顎関節の仕組み
顎関節は、下顎骨(下あご)と側頭骨(こめかみの骨)のあいだの関節です。
軟骨でおおわれたラグビーボールのように突き出た形の下顎頭という部分と、側頭骨の下顎窩というくぼみでできていて、周りは靱帯や筋肉に囲まれています。下顎頭と下顎窩のあいだにには関節円板があって、動きには多少のゆとりがあり、回転だけでなく前後にスライドもできる特殊な関節です。

顎関節周囲の筋肉の走行はこのようになっています。歯を噛み締めながら、頬や側頭部を触ると、咬筋、側頭筋の筋肉の張りを感じられますよね。
 私たちは食べる時に、下あごをパクパクと上下に動かすだけではなく、グラインドさせて奥歯ですりつぶすという複雑な動かし方をしています。これは顎関節が特殊な仕組みをしていて、下あごが上下左右、斜めそして前後に、かなり自在に動くおかげです。

下顎頭についている筋肉により、下顎がこの矢印のように動きます。

下顎頭、関節円板、関節包の状態。
 また、顎関節は関節包というコラーゲン繊維の膜で覆われており、さらに靭帯でも補強されているため、下顎頭が下顎窩を離れて前へスライドしてもあごが外れずに済むのです。そして、下顎頭と下顎窩のあいだには、(コラーゲン繊維でできた)関節円板というクッションがあります。この関節円板があるおかげで、下顎頭の下顎窩はガリガリこすれずに、静かにスルスルと動くことができるというわけです。

 下顎頭の動きは、耳の前に手を当てながら口を開けてみるとよくわかります。下顎頭が回転しながら移動していく様子が感じられます。

⚫️顎関節には4分類ある。
【顎関節症】とは、顎関節やその周辺の靭帯や筋肉のトラブルの総称で、具体的にはどんな問題が起きているのかは、患者さんによって異なります。そこで、日本顎関節学会という顎関節の専門家の学会では、顎関節症をトラブルの種類ごとに4分類しています。
 ひとつは、咀嚼筋(噛むときに動く筋肉)などに痛みがあり、顎関節には問題がないタイプです。咬筋や側頭筋に鈍い痛みがあることご多く、口を開けたり筋肉を押すと痛みます。原因については不明な点が多く、外傷、歯科医院での開口、ストレスなどがきっかけともいわれ、痛みに対する感受性が鈍くなって慢性化することもあります。歯科医医で初期治療を受け、数ヶ月しても改善しない場合は、専門医を紹介します。

私たちは、メディセルの施術で頭頸部の筋肉の筋膜リリースを行います。筋肉が緊張することで、筋肉の繊維に老廃物が溜まっていきます。それを流そうとしてまた噛み締めて老廃物が溜まってしまうという循環になってしまいます。メディセルによって筋肉の緊張が緩まり、老廃物も流れていきますので、徐々に噛み締める程度が小さくなり、症状改善に役立っています。

 また、顎関節の周りにある外側靭帯や関節包が肉離れや捻挫にらなって痛むタイプもあります。大あくびや硬い物を無理に噛んだときなどに起こりやすく、口を開けようとすると一時的に痛みますが、硬い食べ物を避けるなどして大事にしていると通常は数週間で改善してきます。
 そして、下顎窩と下顎頭のあいだの関節円板のズレによって起きるトラブルもあり、もっとも多いのがこのタイプです。関節円板は、本来は下顎頭といっしょに動きますがなにかのきっかけでズレが生じて下顎頭に引っかかるようになります。すると軽度の場合はカクッという音のみですが、症状が進むと痛みも生じます。ブレが大きくなると関節円板が下顎頭の動きのジャマをして口が開かなくなったり、急性痛が起こることもあります。直接の原因は不明なことが多いですが、あごへの過剰な負担を取り除き、初期治療を受けていると、個人差はありますが、通常1ヶ月もすると痛みが軽減していきます。
 ほかには、顎関節に過剰な負担が加わり続けたことなどが原因で、下顎頭の変形や周囲の組織の損傷が起きて動きにくいといった症状は、軽度のものから重度のものまで幅があります。ほかのタイプにくらべると治療に時間がかかることご多いですが、顎関節への負担を取り除くことによって顎関節が少しずつ動くようになると、骨の変形や周囲の組織の損傷が治ってきて、専門医による外科治療等が必要ないケースも多くあります。ただし、数ヵ月しても痛みが減らないようであれば、専門医に診てもらってほうがよいでしょう。
 ご自分の症状がどのタイプかを知るには、歯科医師による診断が必要です。顎関節症だと思っていたら違う病気だったというケースもありますので、ますば歯科医院で検査と診断を受けましょう。
 また 痛みが激しかったり、初期治療ではなかなか改善しないというかたは、歯科医院と連携している顎関節治療の専門医を紹介してもらい、より専門的な治療を受けることをおすすめします。

お口のケアについて

2023年9月19日

歯磨剤(歯磨き粉)の有効活用
こんにちは、こさか歯科クリニックです。
みなさんは、お気に入りの歯磨きペーストをお持ちでしょうか?
私たちがよく使っているのは、こちらです。

左:GC ルシェロホワイト  歯の白さを保ちやすい。ホワイトニングした後の歯面が長持ちする。フレーバーも爽やかでキツさがないです。歯が削れにくいのも特徴。
中央、右:高濃度フッ化物配合のジェル。歯磨きの仕上げに少量塗布したり、泡を口に含んで使うもの。うがいや飲食までの時間を空けると、フッ素の虫歯予防効果が高まります。お子さんにも使いやすいフレーバーです。

歯磨きを数秒で終わる人もいます。ペーストをつけると、泡が立って、大抵ミントっぽいフレーバーが多く、口の中がすっきりする感覚が得られますので、なんか磨いた感があるわけです。
流石に歯磨きをする時間が少なすぎると、汚れが十分除去できません。そのため、歯磨きペーストで泡立ちが強いものは、あまり良い評価がなかったと思います。昔の話ですが。。泡立つのがよくないのであれば、ジェルタイプや、発泡剤の配合が少ないものを選ぶと良いでしょう。使い方を工夫すると効果的に使用できます。また、歯磨剤を付けないでブラッシングしたあと、仕上げをペーストでやるのも良い方法です。
ペーストに含まれる成分はどんなものがあるでしょう。クロルヘキシジンや塩化セチルピリジウム、トリクロサンなどがあります。もちろんこれらの抗菌剤が歯周病に効果があるかもしれません。
歯の表面にしっかりくっついているベタベタヌルヌル汚れがありますよね。このような汚れを細菌バイオフィルムと呼びます。これらは機械的に除去するのが最も有効です。ペーストやうがい薬の薬効を期待しすぎるのはあまりよくなくて、歯ブラシそのもので細菌を減らすのが良いでしょう。つまり細菌除去の主役は歯ブラシで、ペーストはわき役です。

しかもクロルヘキシジンや塩化セチルピリジウムのようなプラスの電気を帯びた抗菌剤は発泡剤の代表選手でありるラウリン酸ナトリウムで不活化される可能性がありますし、トリクロサンは電気を帯びていないもののその分効果に持続性がありません。もちろん発泡剤の入っていないようなクロルヘキシジン配合の歯磨剤の併用は細菌減少につながります。ただし歯ぐきの上だけの話で、ポケット内(歯ぐきの中)には残念ながらほとんど効果がありません。歯周病は歯茎の骨がなくなっていく病気ですので、歯周ポケットという病的な溝が、歯の周りに存在しています。歯科受診されて、専用の器具でポケットの内部を洗浄し、歯の根の表面についている感染源を除去をするのは、家ではできないことで、とても治療効果が高いものです。
歯周病の患者さんで、歯茎が下がってしまい、歯の根が大きく露出している場合があります。そこは根面う蝕(歯の根元のむしば)予備軍ですので、その予防として有効利用することがお勧めです。歯磨剤に含まれるフッ素濃度は薬事法で1500ppmFまでとなっておりましてそのぎりぎりまで含まれているものを選ぶようにしましょう。

歯磨剤に配合されてるフッ素にはフッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウムなどありますが、どの種類でも効果にほとんど差はありません。吐き出した後のだ液のフッ素濃度が1~2時間、0.1~0.05ppmF保ことがよいです。そのためには約0.5ℊの歯磨剤を使うこと、歯の根元にいきわたれせるように歯磨きすること、うがいの際は水量を少なくし(約30㎖)うがい回数を減らすことがポイントです。この方法ができれば毎食後、少なくとも就寝前には必ず行い、歯磨きごは飲食を控えるようにします。
歯磨剤はほとんどの患者さんが使っておられますので、その使用方法と選択だけ気を使っていただければこれだけでも十分効果が現れます。
研磨剤については、粗いものは避けましょう。歯の根元はけずれやすいので粒子の細かいものを選びましょう。しかし全く入っていないものは細菌バイオフィルムの破壊効率が悪くなってしまいますので適当ではないです。

歯科医院で染め出しをし、ブラッシングの不十分なところを改善する指導がよくありますね。一旦染め出しをすると、きれいに除去し切るのもの大変ですが・・・

メンテナスにおける根面デブライドメント
根面デブライドメントは根面(歯の根元)への付着物や変化を起こした根面そのものをきれいにしていく、かなり広い意味の言葉です。おもに歯石をターゲットに行う歯石除去や歯石の入り込んだ根面表層を除去していく(ルートプレーニング)も含まれますし、一旦滑らかになった根面に再付着してくる細菌バイオフィルムの破壊の含まれます。歯周病治療の中心は根面に付着したあるいは根面に
入り込んだ歯石を除去して細菌バイオフィルムも破壊します。(SRP)これにより歯ぐきの炎症は激減し、患者さんのセルフケアとタッグを組めば劇的な改善が見込まれます。

根面でブライドメントに用いる器具の一種。歯の種類や方向により用いる器具を分けて、根面を滑沢にきれいにしていきます。

では、メインテナンスにおいてはどうでしょう。歯周病治療で歯周組織や棍面の性状が改善したのであれば、根面は滑らかになっています。メインテナンスでは悪くならないことを目標にしているわけですから、滑らかになった根面に再付着してきた細菌バイオフィルムを除去することをメインに考えます。根面がさらに削れてしまうと知覚過敏になったり、ガタガタになった根面は歯石や細菌バイオフィルムが付着しやすくなります。
歯周病治療では手用スケーラーや超音波スケーラーを使いますが、その理由は根面や歯石の感触を感じながら細部に適応させてデブライドメントすることと超音波スケーラーで大量の歯石を除去していくためです。それに対してメインテナンスでは、超音波スケーラーの出番がかなり多くなります。到達性のよいチップと低く抑えたパワーで、場合によっては薬液の併用により効率よく細菌バイオフィルムを破壊することができるからです。

歯周病治療、メンテナンスはこちらを参考にしてみてください。

細菌バイオフィルムはたくさんの細菌がグリコカリックスという自前の材料で作ったマンションの中で集団生活しているようなものです。じつはマンションの中には抗菌剤が届きにくかったり、奥深いところの細菌が冬眠状態のために抗菌剤の効きが悪かったり、マンション内では細菌は抗菌剤にたいして耐久性をもっていたりします。抗菌剤を作用させても、
一人暮らしの細菌と集団生活をしている細菌とでは抗菌剤の効きが何倍も何十倍も違いがあります。それだけ細菌バイオフィルムに抗菌剤が効きにくいことが分かっています。
そのため細菌バイオフィルムの破壊の基本は機械的除去です。心臓の人工弁などに付着する細菌バイオフィルムと違って根面に付着する細菌バイオフィルムはスケーラーなどで除去できるのでありがたいほうです。薬で治すよりせっせと機械的除去するほうがずっと効果があるのです。

ペーストをつけて機械的歯面清掃で用いる機械です。

毎日のセルフケア
まずは歯肉縁上(歯茎の上)の細菌バイオフィルム破壊からです。ここで一番大切なのは患者さん自身の毎日のセルフケアです。歯肉縁上は毎日のセルフケアとして患者さんが除去しておくべき領域です。もちろん完璧に除去できるわけではありませんが”歯科医院に行くと歯肉縁上も歯肉縁下(歯茎の中)もきれいにクリーニングしてくれて気持ちが良い”というイメージだけが残るのは良くないです。

ブラシの選定は色々ありますが、気軽に歯ブラシの指導をする用のCiブラシは、安価ですが優れものだと思います。

私たちが患者さんの口腔内を清掃できる時間は、ほんの一部の時間ですから、患者さんご自身が清掃されて、ツルッとした歯面で歯茎の出血・腫れもなく気持ちがいいな、と毎日感じてもらうようなケアが理想的ですね。そのような口腔内のケアができるように、しっかりサポートさせていただきます。

睡眠のお話の続き

2023年8月22日

夜ふかしが好きで夜寝るのが遅いでしょうか?
私たちのクリニックは、以前は夜型でしたが、現在は早く始まって早く終わる診療所になっています。
朝は8時に出勤し、準備をして8時半に診療開始します。
夕方5時に診療終了です。
一般的な歯科クリニックと比較すると朝型と思います。
朝型や夜型どちらが良い、悪いという話ではありません。
今回は、朝型、夜型のタイプがあることや、睡眠のステージについてのお話です。

朝、仕事出かけるために起きるのに、目覚ましが必要?昼寝が好き?朝食を抜かすことが多い?休日は遅くまで寝ている?そんな人は、夜型です。
それに対して朝型は、自然に目が覚め、朝食を楽しみ、朝が大好きな人です。起きるのにアラームを必要とせず、日中に疲れを感じにくく、早めに就寝します。
タイプによる差は、通常は最大でも2.3時間。5時間や6時間もの差があるわけではありません。自然に昼まで寝ていられるという人は非常にまれだ。たとえカーテンを閉めてベッドにもぐっていても、脳は太陽が出ているのを察知して、起きたいと要求するものです。
たいていの子どもは朝型です。朝早く起きて、大人よりも早く寝る。思春期に達すると体内時計が切り替わり大幅に遅れる。夜は遅く就寝し、朝は遅くまで寝ていたがります。

実は朝型、夜型のタイプがある?!
中学生や高校生の頃は、寝起きが悪いことが多いですがこの頃は、たんに身体が欲するとおりに動いているだけなのです。体内時計の夜型化がピークに達する20歳前後を過ぎると睡眠のリズムがもともとの遺伝タイプに戻り、年を取るにつれて今度は体内時計が少し朝型化していきます。
朝型・夜型の他に第3のタイプがある。中間型です。遺伝子的にここに属する人が多い。現代人のほぼ全員な中間型の時間に沿った生活を送っている。
朝型の人夜型の人も午前9時から仕事をし、スポーツ選手は、午前中にトレーニングを行います。この時、とくに困るのは夜型の人です。日常的に、自分の体内時計とは違うタイムゾーンで活動しなければならないからです。言うなれば毎日が、社会的な時差ぼけの状態です。
早い時間に自然に目覚める朝型の人は、疲れが出るのが早く、就寝時間も早い。このタイプの人ら、午前2時〜3時の睡眠のピーク時間に深く眠ってしっかり回復し、目覚めの時間が近づくにつれて眠りが浅くなる。ですから、たいていはアラームを使わずに起床することができます。
一方夜型の人は、深遅くまで頑張れるが、朝はアラームが睡眠の初期の段階でなってしまい何度もアラームボタンを押すことになります。そして午前中はひたすら遅れを取り戻すことに時間を費やすために、カフェインに頼りがちになってしまいます。
カフェインは、一般的なパフォーマンス(成果や性能)向上が期待できます。
疲労を撃退し、注意力・反応速度・集中力・持続力に有益な効果が証明された、精神に作用するものです。ですが、量を規制せすに摂取すると、悪影響を受けるのになる。大量摂取は、興奮や不安を招き血流にカフェインが入ると、寝つきが悪くなり、眠りが持続しにくくなります。日常的に大量摂取していると耐性ができ、望み通りの効果を出すために、より多くの摂取が必要になります。


カフェインが身体に良くないとし、一切摂取しないという考えもありますよね。

太陽光ほ、制御しにくいカフェイン習慣よりも効果的なツールであり、夜型の人が朝型の人との体内時計の差を取り戻したいなら、必ず朝の太陽の光を浴びよう。
カーテンを開けて身体に朝日のシャワーを浴びる太陽光目覚まし時計がおすすめです。
週末に朝寝坊するのはやめていたほうがいいです。平日、仕事の要求に体内時計を合わせ続けたのに週末に一気にゆるめると、体内時計が本来の遅めの状態に戻ってしまい、月曜日に一からやりなおすことになってしまい、すると、社会的時差ぼけの症状がますます悪化する事になるのです。
昼間日光を浴びれないなら、照明を昼光色のものに変えることで、朝型タイプにも夜型タイプにも、日中の苦手な時間帯を克服させて生涯性のアップを促す、など。これはとりわか、日照が少なくなる冬季には効果が高い。
夜型であることも、けっして悪いことばかりではありません。ナイトライフに関して生まれつき有利なだけでなく、夜間勤務でも強みを発揮できる。
8時間睡眠がベストでは、ない。
人は幼児期から思春期には、成人よもはるかに多くの睡眠時間が必要とされる。平均的な14〜17歳に必要な睡眠時間は、8〜10時間。平均的な成人は7〜9時間だといわれています。
必要な睡眠時間が8時間以下の人が、疲れてもいないのに無理に8時間眠ろうと目を覚ましたまま横になるのは、時間の無駄です。
睡眠は3つのサイクルでとらえる

⚫️まどろみ/ノンレム睡眠ステージ1
階段の最初の数段をゆっくりと降りていく。
数分間は、覚醒と眠りの間をうろうろしている。
⚫️浅い眠り/ノンレム睡眠ステージ2
心拍数が遅くなり、体温が下がる。
睡眠においてこの段階は、最も長い時間を占めている。大きな声で呼ばれると起きる状態。
⚫️深い眠り/ノンレム睡眠ステージ3(4)階段のいちばん下に到達。揺さぶってもすぐには起きない状態。起こされる側になれば、頭ごばんやりし、うほたえることでしょう。
このぼうっとした状態を【睡眠慣性】と言います。
脳は、深い眠りに入っているときにデルタ波をだす。最も脳波が遅い状態。起きているときは、最も脳波が速いベータ波になる。
睡眠時間は、この段階にできるだけ長い時間滞在するのが望ましいです。
というのも、ノンレム睡眠は、副交感神経が優位であることから、大脳も休息していて、脳や肉体の疲労回復のためには、重要だと考えられています。また成長ホルモンの分泌が増えるといった身体的な回復にもつながります。
ノンレム睡眠が関係する睡眠障害として、小児によくみられる脳は、眠っているのに身体が動いてしまう病気、睡眠時遊行症(夢遊病)は、3歳〜12歳であらわれます。眠りながら泣き叫んでしまう、夜驚などが知られています。
ノンレム睡眠は、加齢とともに減少します。

⚫️脳が活発に動いている/ステージ1(寝入りばなのうとうと状態)
脳が活発に動き、目がピクピク動いている(急速眼球運動)この時にほとんど夢を見ていると言われています。

眠りは、ノンレム睡眠から始まって深い眠りに入ります。そして1時間ほど経つと眠りは、だんだんと浅くなりレム睡眠へと移行します。
そしてまた ノンレム睡眠へと移行していきます。個人差は、ありますが約90分サイクルで一晩に3回〜5回繰り返しされ後半になるとノンレム睡眠が増えていき 目覚めます。

昼寝は健康上効果的か?

通常こんな風に寝ることはありません。。開院準備のハードなとき、こうして休憩した時がありました。

昼寝についても諸説あります。有名な昼寝の習慣といえば、スペインとか地中海地方のシエスタですね。
偉人の中にも昼寝好きな人がいます。チャーチル、ナポレオンなど。
ほとんどの人にとって、午後1〜3時の間に昼寝の眠気が発生します。
NASAの研究から、効果的な昼寝は人々のパフォーマンスを向上させることがわかっています。
具体的には、
26分間の昼寝が、パイロットのパフォーマンスを34%向上させ、注意力を54%向上させる
というものです。
これらのことから、あまり長すぎない30分間の昼寝がよく、
また、事前にコーヒーなどカフェイン摂取をしていると、寝起きもスッキリ!
ということが分かりましたので、ぜひ生活に取り入れてみられたらいかがでしょうか。

睡眠に効果的な、リラックスする施術は、

こちら

ですので、ぜひお試しください。

歯科と睡眠

2023年8月9日

質の良くない睡眠が長く続くと、遅かれ早かれ何かしら体に支障が出ます。
うつ症状・イライラ・頭痛・体の機能低下などが顕著になってきます。
【睡眠時間】というものは本当に重要なのでしょうか?質にも目を向けてみましょう。
現代社会では、起きている間、何かしら見たり操作している生活習慣が多くあります。スマホやネットにつながるpcが代表的なものです。残業や深夜でも明るい照明下での生活が自然本来の姿ではありません。このような事態を理解することが、休息と回復の問題を知る最初の一歩です。

寝ている間の歯科的な悩み
・寝ている間に食いしばりが強くて、起きたら顎がだるく、頭痛や肩こりに悩まされている
・虫歯や歯周病じゃないのに歯が痛む。
・顎を動かす筋肉、姿勢を保つ筋肉の痛み、疲労感。
このような訴えは多いです。
結局、ストレスが多いことに尽きると思います。ストレスが溜まり、それを解消しようと食いしばりがおきます。寝ている間に筋肉が強く、強く緊張します。これは起きている間の何倍も強い力が発現します。寝ている時に歯軋りをしている家族を見たことはありませんか?めちゃくちゃゴリゴリギリギリしていませんか?同じような歯軋り、食いしばりを起きているときにしようと思っても不可能です。なぜなら、意識があるからです。意識があれば、そんな強い力で歯軋りしたら、顎や歯が壊れてしまうのがわかるからです。寝ている間は私たちは無意識ですので、筋肉は最大限緊張して強い力を発現していますし、途中で止めることはできません。

筋肉に老廃物がたまる
 顎の筋肉が緊張が強く、収縮し続けることにより、筋肉の中に老廃物が溜まります。それを流すためにまた筋肉が収縮し、さらに老廃物が溜まるという良くない循環が生じます。

 食いしばり自体、身体が自然にしていることであります。私たちの生活で気をつけることは何かないかというと、できるだけ食いしばりが強まらないようにしていく運動療法や、筋肉の緊張を緩めていく療法があります。

よくある歯科医院での対処療法は、就寝時に装着するナイトガードです。

こちらは、食いしばる力を弱める効果はあります。一時的なものなので、結果的にはあまり変わらなかったり、歯科業界でも効果が期待できないというデータもあります。

当院の食いしばりに対する治療は、

老廃物を流していく気持ちの良い施術

です。繰り返すことで、気持ちよく痛みや不快感が取れてきて、顎や頭、首のだるさが楽になります。
ぜひホームページからご覧ください。ウェブ予約にて、受付も可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。

舌の位置で食いしばりに影響があります。舌が下に下がっていると食いしばりやすく、上に上がっていると防止できます。
こちらに関しては、福岡のみらいクリニックの今井先生が発案された
あいうべ体操

が非常に有効です。
当院では

小児矯正

の治療の一環として、また、口呼吸や歯軋りの問題のある成人の患者さんにもこちらの運動療法をご案内しています。
あいうべ体操により、舌の位置が変わります。食いしばりの際は、舌が歯に接触しキューっと吸うような運動がみられます。このような習慣的なものを、運動療法で修正していきます。舌背が上顎に軽く触れるような位置が理想的とされています。

ストレスを弱める、質の良い睡眠のために・・・
 現代的なテクノロジーから離れて、自然の中で過ごすのは、どうでしょうか。軽い運動でも、キャンプでも良いと思います。魚釣りをしたり焚き火をしておしゃべりをして毛布にくるまり眠りにつく。翌日の朝には、寝床に日が差し込んできて、目が覚める。電気のない生活の活動は、日が出ている間に行う、誰にも急かされることなく全てが自然の流れです。これが本当の自然回帰、人間が持つ【概日リズムに調和した生き方です。概日リズムとは、体内時計によって管理される24時間の体内サイクルのことです。
 睡眠と食事のパターン、ホルモン分泌、体温、注意力、気分、消化機能を24時間周期で動かしている。日光からの合図を受けてセットされる体内時計。
暗い時間が長く続くと、睡眠準備のためにメラトニンが分泌されます。概日リズムを本能的な衝動と捉えるなら、恒常性維持機構からくる睡眠圧は、睡眠を求める身体の要求といえます。
 睡眠の欲求は目覚めた瞬間から蓄積し、起きている時間が長ければ長いほど高まります。しかし、ときに概日リズムは睡眠圧より強く働くため、眠気(睡眠圧)のピークを超えているのに目が冴えてしまうこともあります。夜勤が続くとたとえ徹夜明けでも日中に眠れないといったことがあるこれは、太陽に同調して目が覚めるという体内時計のリズムがあるからです。
時間を正しく行動をし朝起きれば、眠気つまり睡眠圧のピークは、夜になり概日リズムに一致して理想的な時間でよく眠れることができるそうです。
もっとも眠りが深い時間帯は、午前2時から3時ごろで、その後しばらくして体温が最低ポイントに達してから日が昇り、身体は目覚めていく環境が暗から明へ移行するからです。
体内時計には光がもっとも重要です。
自然光は、曇りの日であっても明るさという点では、人工照明より勝っています。
目覚めたら カーテンを開けて日光を浴びてから朝食をとり外出しましょう。
ブルーライトはそれほど悪い光ではなく、浴びるタイミングが問題なだけです。
太陽が沈んだとたんに好ましくない性質だらけになるのです。夜になっても携帯やテレビを見て眩しい光を浴びているとさまざまな問題が発生します。
睡眠の質が極端に悪くなる。便利な道具が体内時計をおくらせてしまうのです。
時間に多少の差はあるものの、脳と身体はこの時計に沿って活動したがるものです。
多くの人が体内時計を意識するのは、長時間のフライトの時差ぼけを経験したときではないでしょうか。高速で移動するため、体内のリズムが現地の昼夜のサイクルからずれてしまうのです。同じことがいえるのは、夜間勤務によって生活が昼夜のサイクルから外れる場合にも起きます。日々のせいかつのなかで体内時計を意識すれば、特定の時間に眠くなる理由や、寝付けないワケが理解できるようになるのです。
朝起きてすぐに軽食と飲み物を流し込んで急いで家を飛び出し、仕事に出かける人は、本来の体のリズムから外れた活動をしています。
混み合った通勤電車に乗っているとトイレにいけませんし、自然の欲求を抑え込むのはつらい。ヨーグルトドリンクや下痢止めの薬といった、消化にまつわる商品を駅のホームでよく見るのは、偶然ではないのです。
夜パソコンや携帯を見たときは、しまってからしばらく寝ずに起きようにすれば、脳の松果体が効率よく働き、暗くなったことに反応してメラトニンが分泌されるようになります。
長期にわたって時計に逆らうことは、重篤な健康問題につながる可能性があります。
🔳体内時計のリズムを制する。
1・外に出る。
2・身体のリズムとその影響について知る。
3・午前2〜3時を睡眠のピークにふる。
4・朝はゆっくりと始める。
5・夜ブルーライトを見ない。
6・身体のリズムを知る。

夜10時以降はスマホを別室に置き、暗く落ち着いた寝室で横になりましょう。寝る前にネトフリやインスタグラムをぼーっとみてしまいがちですが、交感神経が優位になってしまいます。つまらないと感じても、電子デバイスから自分を遠ざけて過ごし、自然な眠気に任せましょう。