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インプラント治療の素朴な疑問

2024年5月21日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

インプラント治療についてよく質問されますが、
「どうして治療に時間がかかるの?」
「インプラントって入れてすぐ歯作れないの?」
という内容は多いですので、この疑問に関するお話です。

「思ってたよりラクやった」と治療の感想
埋入して骨にガッチリと結合し自立するのがインプラントの特徴。ほかの歯に負担をかけない点で、代替えのない治療になっています。

 歯を失ったとき「ブリッジか、入れ歯か、それとも•・・・」
と、多くのかたが迷うと思います。
インプラント治療は、金属の一部をからだに埋め込み、上部に人工歯を取りつけて使うという特殊な治療法です。残念なことですが、一時期
週刊誌などでバッシングされた影響もあり、「怖いな」と思っているかたもおられるかもしれません。ただ、実際には多くのかたがインプラント
治療を受け「治療してよかった」と喜んでおられるのも事実です。
 インプラント治療のいちばんの特長は、埋入した骨にガッチリと結合し自立するということ。つまり、ほかの歯に負担をかけず、傷めずにすむということです。こうした治療は現状ではインプラント治療以外になく、そういう意味で、替えのきかない治療になっています。
ただし点もあります。手術が必要、治療期間が長い、予備治療に時間がかかることもある、そして自費診療である点です。ただ、信頼性の高い材料と機器・器具を使い、検査と治療計画を綿密に行い、感染対策を万全にして、専門的に訓練されたスタッフが治療するとなると、ある程度の費用が生じざるを得ない、というのが私の実感です。
 もしインプラント治療に興味があるなら、知識を得てじっくり検討してみてください。不安なまま迷うのも、逆に最初から「インプラントしかない」と決め込むのも、どちらも残念なことだと思います。どの治療を選ぶにせよ、後悔をしないために、まず知ることからはじめましょう。


インプラントはこのように骨に埋入されて、上に被せ物が装着される構造です。


ブリッジは歯がない部分に対し、周囲の歯を削って土台として使います。接着剤で土台に装着をします。


部分入れ歯は取り外し式の歯です。欠損の近くの歯に引っかけをして維持する設計です。

なぜ埋入する前の予備治療が大事?
 インプラントを埋入する準備のために行う予備治療は、すべてのかたに必要なわけではありません。炎症がなく骨量も十分で、条件的に問題がなければ、予備治療が必要ない患者さんもなかにはおられます。
 ただ、歯を失うに至った原因によっては、インプラント治療を不利にする状況がお口のなかに生じていることが少なくなく、予備治療が必要になるケースはめずらしくありません。
 たとえば、歯周病で歯を失った場合、その周りの歯にも大なり小なり歯周病の炎症が起きています。そこで、まず歯周病をしっかりと治療し炎症を止めなければなりません。周りに細菌感染があっては、インプラントを埋入しても今度はその細菌がインプラントの周りの骨に感染しかねません。もしも感染が起きれば、インプラントとあごの骨は結合せずどんなに巧みな術者でも、治療を成功させることは難しいのです。
 また、歯を失うほど歯周病が進行したかたのあごの骨は、炎症によって減ってしまっています。インプラントを安定させるための骨が足りない場合は、再生療法を行い骨を増やす必要があります。こうした予備治療は、インプラント治療を成功させるカギを握っているといっても過言ではありません。
 予備治療が必要と診断されたかたは、予備治療の期間を含めた治療計画についてじっくり説明を受け、気がかりなことは遠慮なく質問して治療について検討しましょう。
 
なぜ治療に時間がかかるの?
インプラント治療は、インプラント体を埋入してからあごの骨に結合するまでに(多くの因子・条件に左右されますが)おおむね1~4ヵ月かかります。インプラントの改良により、この期間は徐々に短縮してきていますが、それでもこれだけ時間がかかるのにはわけがあります。
インプラント治療は、チタン製のインプラント体とあごの骨がガッチリと結合してはじめて機能しますが、この結合は接着材でつけたり部品をはめ込むのではなく、骨の生体反応によるものなのです。つまり、インプラント治療を成功させるには、骨の自然治癒力を見守いじっくりと待つことが不可欠。治療に時間がかかるのはそのためです。

タバコを吸ってるけど大丈夫?
喫煙はインプラント治療の大敵です。
インプラントを入れると決めたらぜひ禁煙しましょう。「禁煙はどうしても無理」というかたは、せめて術前・術後の数週間、喫煙本数を可能な限り減らしてください。喫煙は、歯ぐきの傷の治りを遅らせ感染のリスクを高めるばかりか、骨の結合を遅らせて治療の邪魔をします。ぜひご協力をお願いします。
▪️治療に不適応なケースとは?
●成長過程にあるかた
●免疫不全症のかた
●抗がん剤で治療中のかた
●放射線療法を受けているかた番 
●ホルモン療法を受けているかた
●チタンアレルギーのかた
●骨粗しょう症のお薬を多量、長期にお使いのかた
●また、全身疾患の病状を良好な状態にコントロールできていないかたなどはインプラント治療に不適応な場合があります。なお、全身疾患のある患者さんの場合、歯科医師が主治医と連絡をとり、治療が可能かどうかを確認して進めさせていただきます。
▪️手術後の痛みや腫れは?
痛みの感じかたは個人差があるので一概には言えないのですが、再生療法などをしていない通常のインプラント治療であれば、術後1日ほど軽く痛む程度でしょう。免疫応答がさかんな若い人ほど腫れやすいですが、腫れが引くのも早く、年齢が高いほど腫れは少ないー方、腫れが引くのは遅くなります。しかし、痛みが治まってきていれば心配いりません。痛みが増すようでしたら、治療を受けた歯科医院で診てもらいましょう。

インプラントが壊れたら?
インプラントの構造でいちばん壊れやすいのは、上部構造(被せ物)です。インプラントで強く噛めるようになるうえ、天然歯のときにはあった噛む力を感じる歯根膜がないため、噛む力の加減が働かず、上部構造が欠けたり割れたりしやすいのです。インプラント体が壊れたわけではないので、上部構造だけの修理・交換で対応できます。ご安心ください。

治療期間中に仮歯は入れられる?
これはケースバイケースです。患者さんがお困りにならないようさまざまな工夫をさせていただきますが、難症例の場合、治療を成功させるために、入れ歯も仮歯も使わずにそっとしておく期間もあるからです。入れ歯や仮歯を使えない期間があるかどうかについても説明を受け、それも含めインプラント治療を選択するかをお考えいただければと思います。

インプラントが結合しなかった?
しっかりとした検査と診断、予備治療を終えて治療をしているのであれば、もし結合しなかった場合でも、早期に抜いて再治療をすることができます。あごの骨の穴は数カ月でもとどおりにふさがりますので、それを待って再埋入を行います。順調に結合が進むよう、「手術したところで噛まない」などの歯科からのお願いごとに注意してお過ごしください。

メインテナンスでお会いしょう!
ンプラントは人工の歯だから、「もうこれでむし歯にも歯周病にもならない」と思っているかたもおられるかもしれません。たしかに、インプラントはむし歯にはなりません。でも歯周病にはなります。放っておくと、歯周病とそっくりの病気、「インプラント周囲炎」という病気になってしまうのです。
 インプラント周囲炎とは、インプラントを支えるあごの骨に炎症が起きる病気。天然歯のときと同様、インプラントの周りに歯石がついて、プラークがたまることによって起きます。そこで、インプラント治療が終わったら、今度は治療のためでなくメインテナンスのために、ぜひ歯科医院に定期的においでください。
 メインテナンスでは、毎日の歯みがきやフロスでプラークがきちんと取れているかのチェックや、ご自分に合った歯みがきの仕方を教わることができます。インプラントにプラークや歯石がこびりつかないように、クリーニングも受けられます。
 また、インプラントが入ると、つい強い力で噛んでしまうので、もしも噛み合わせが悪くなっていると、上部構造の欠けやネジのゆるみにつながりやすいのです。噛み合わせのチエックをすることで、そうしたリスクの軽減ができます。
 インプラント治療は、入れたら終わりではありません。快適に使い続けるには、むしろ入れてからのお手入れが重要です。放っておいてインプラントの周りがプラークや歯石だらけになると、今度はインプラントの周りに炎症が起き、あごの骨との結合が失われて、せっかくの治療が機能しなくなってしまいます。
 治療が終わったら、今度はメインテナンスでお会いしましょう。歯科医院とのお付き合いを予防中心に変えると、インプラントの快適な状態を長く維持できるだけでなく、残っている周りの歯の健康も、歯科のプロフェッショナルといっしょに守ることができます。
 インプラント治療の終了を機会に、歯科医院とのあたらしいお付き合いをはじめましょう。

私たちのクリニックのインプラント治療については
こちら
をご覧ください。

歯茎に潜んでいる菌って?

2024年5月21日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

私たちは歯周病治療と予防に力を入れて診療しております。
保険診療の範囲でも、歯周病の炎症を安定させる目的で、歯周病重症化予防治療・歯周病安定期治療という項目があり、歯科疾患を抑えることが医療費全体を抑えることにつながるため、歯科治療の方向性は、予防が大きなテーマとなっていることは間違い無いです。

今回は、歯周病や虫歯の原因となる、よくない菌、そして身体の健康を保つために良い菌のトピックです。

⚫️細菌の世界もバランスと多様性が大事です。
 私たちの健康は、私たちのからだにすみついている細菌たちと切り離して考えることはできません。自然なやり方で感染症を防いでいくには、善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスを維持しなるべく暴れずに暮らしてもらうことが大事です。ストレスや食生活の乱れで失われがちなバランスをプロバイオティクスの力を借りて育菌して、しっかりと維持していきましょう。
▪️お口のなかで悪さをするむし歯菌や歯周病菌は、体外から侵入して重大な健康被害をもたらすようなコレラ菌、チフス菌といった極悪菌ではありません。だれのお口のなかにもすんでいて、口腔環境さえ悪化しなければ、おとなしく過ごしてくれる平凡な細菌(日和見菌)です。ですから、むし歯菌や歯周病菌が活躍しないようにするには、お口のなかの環境を整えることがいちばん大事なのです。

お口の中の力、細菌感染で噛み合わせが崩壊・・・

上顎前歯に大きい修復物が入っている口腔内写真。


同じ患者さんのレントゲン写真。この時、奥歯がなくなって何年も経過しており、噛み合う歯がない歯を中心に病的な移動が生じています。
治療計画を立てて、これからやっていきましょう!と患者さんと決めてすぐ、お仕事の事情により3年間来院が途絶えてしまいました。
再来院された時には、歯がぐちゃぐちゃになってしまっていました・・・

修復物が取れてしまった歯。虫歯が進行しすぎて、歯茎にめり込んでいます。歯の上にお肉ものっかってすごい状態。

再来院時のレントゲン写真。もうブリッジの再治療は不可能で、土台の歯は全て抜かないといけなくなりました。
まず、奥歯がないために過剰に前歯に力がかかってしまっていること、虫歯菌が活躍しやすい生活習慣があったと考えられます。
お仕事も大事ですが、ご自身の健康を害してしまうほどに優先すると、回復がとても大変ですね。

取れちゃったブリッジ。内側には虫歯でグズグズになった歯のかけらが残っていました。

細菌叢は人それぞれ
 私たちのお口の細菌叢(細菌の群れ)は、人それぞれ個性があります。むし歯菌も歯周病菌もほとんどいないというラッキーな人は少数派で、ある人の口のなかはむし歯菌はほとんどいないけれど歯周病菌がが多かったり、むし歯は多いけれど歯周病菌は少ない、といった具合に、その濃淡はさまざまです。そうしたお口のなかの細菌叢の違いが、むし歯のなりやすさ、歯周病のなりやすさに大きな影響を与えているのです。
 そこで欠かせないのが、歯みがきでプラーク(悪さをする細菌の塊)をきれいに取り除くという従来の方法です。口のなかに、いつか暴れ出すかもしれない細菌をたくさん培養していては、その被害にあいやすくなってしまいます。だからこそ、毎日のていねいな歯みがきはとても重要なのです。
 それに加えて有効なのがプロバイオティクスです。善玉菌をたくさんお口に送り込んで育菌し細菌のバランスを整える、つまりむし歯菌や歯周病菌の縄張りを減らして押さえつけ、おとなしくさせてしまうという方法です。この方法のメリットは、トラブルの根本原因である細菌にアプローチでき、病気のリスクそのものを減らせるということです。
また、たとえばL・ロイテリ菌などは、お口によい効果をもたらすたけでなく、腸にもよい効果をもたらすことがわかっています。腸の細菌バランスも維持されれば、免疫物質がさかんに作られ、からだ全体の免疫力アップが期待されますし、また、そのことによって歯ぐきに起きた歯周病の炎症が治りやすくなったり、口内炎ができにくくなったりする効果にもつながります。
そのほかにも、私たちの皮膚にすむ細菌が原因であるニキビが減るなどのうれしい報告も、プロバイオティクスの効果を実感する人からはよく聞かれるところです。
 抗生物質というたいへん重要な薬が生まれてから、私たちはほとんどの感染症を征服したという気持ちになりがちでした。しかし現在は、抗生物質の使い過ぎによって生まれてしまった副産物である耐性菌の問題が指摘され、抗生物質の使用をいかに減らすかが重要なテーマになっています。
 また、細菌感染によって病気が発症してから対処するのではなく、ふだんから細菌と共存し、細菌の力を借りながらいかに健康を増進するか、感染症を予防するかということも、大切なテーマになっています。
 私たちは、多種多様な細菌とともに暮らしています。この細菌たちといっしょに健康を育んでいくために、お口のためのプロバイオティクスを、ぜひ一度お試しください。

⚫️出産ふると歯が悪くなるのは仕方ないこと?
 「出産すると歯が悪くなる」。
よく言われている言い伝えで、実際に妊娠期や授乳期に歯を悪くする女性は多いです。しかし、「赤ちゃんが原因だ」というのは間違いです。
 本当の原因はほかにあります。まず、つわりで歯みがきがつらい期間がある。それに、お腹が大きくなるといっぺんに食べられないから間食が増えます。授乳中もお腹がすくから間食しますよね。そのたびにむし歯菌は栄養がもらえて大喜び。それでむし歯が増えやすいんです。
 また、妊娠中盛んに分泌されるホルモンは歯周病菌の大好物。妊婦さんの歯ぐきの溝のなかで歯周病菌が元気になっちゃうので歯周病にもなりやすい。
 とはいえ「つわりでも歯みがきしなさい」「間食を止めなさい」ってわけにはいきませんよね。つらいんだし、必要だから間食しているわけですからね。
 じつはこういうとき、歯の健康に大きく差が出るのが、妊娠する以前から歯科に定期受診して予防処置を受けているかどうかなんです。ふだんから口内環境がうまくコントロールされていて、細菌が大暴れしにくい状態かどうかが大事です。それに定期受診していれば、困ったとき歯科医師や歯科衛生士に相談できますよね。「つわりで歯みがきがつらいんですけど」って。
かかりつけの歯科医院なら、つわりの程度を見つつ、ふだんのお口の状態(むし歯、歯周病のなりやすさ)も知っているわけですから、「じゃあ、つらい時期はこの手で乗り切りましょう」と、患者さんにあった次善の策を教えてもらえます。
 こういうとき、真剣に考えてくれる人を持つか持たないかで、妊婦さんのその後のお口の健康に、大きな差が出るんです。
もうひとつ大事なのは赤ちゃんの歯の相談もできること。お母さんが予防処置を受けていると、むし歯菌が赤ちゃんに移りにくいし、赤ちゃんに歯が生えたら予防処置も受けられる。歯科って、みなさんが想像する以上に、みなさんの生活の手助けができるんですよ。かかりつけの歯科医をぜひ持ちましょう。
 ※妊婦さんの歯が悪くなりやすいのは、赤ちゃんがお腹で育つからではありません。つわりや食生活の変化でリスクがふやすからなんです。かかりつけの歯科を持ち、口内環境を整えるとともにいざというとき相談できるようにしておきましょう。

●歯肉溝(しにくこう)とは
 歯と歯ぐきのあいだにあって、歯を囲むような浅いミゾのことです。健康な歯肉溝の深さは1〜2ミリです。
歯周病になって深くなってしまった歯肉溝のことを歯周ポケットといいます。
 歯肉溝は歯ぐきと同じく丈夫にできていますが、細胞と細胞のあいだが広くできているので、水分や小さな細胞ざスイスイと通れるのです。歯肉溝のあたりは、毛細血管が集まっているので外からはいってくる細菌とたたかう免疫細胞が出入りしやすく細菌の出す毒素がたまりやすい。そういう悪いものがからだのなかに入りこまないように、守っています。

 歯周病は歯そのものの病気ではなく、歯の周りの骨や歯ぐきの病気です。歯の土台にあたる骨(歯槽骨)や根っこを包んでいる歯根膜、歯ぐきがこわれて、歯がグラグラしてしまうのです。レントゲンを撮ると、骨の溶けてしまった部分が黒く写ってくるので、骨がなくなっていることがわかります。骨が溶けてなくなりはじめると、ミゾは3〜5ミリくらい。これが歯周ポケットです。さらにすすんで重度になると6ミリ以上にもなってしまいます。
歯周ポケットの深さは、歯医者さんで細い器具(プローブ)を使って測ってもらわないとわからないので、ぜひ調べてもらってくださいね!
 歯肉溝は、細菌や、細菌がつくり出すプラークがたまりやすく炎症もおきやすです。炎症がおきると、歯ぐきがこわれてミゾがどんどん深くなる。するとそこにプラークがたまって毒素を出します。それに対読し血流を増やして免疫細胞がガンガンたたかいますが戦場となった歯ぐきは荒廃して弱くなってしまい、腫れて出血しやすくなるというわけです。
ど、戦場となった歯ぐきは荒廃して弱くなってしまい、腫れて出血しやすくなるというわけです。
 歯周病は、食生活の変化やタバコやストレスもかかわる生活習慣病だって知ってましたか?
からだに元気がないと悪化しやすくて、糖尿病、骨粗しょう症、心臓や自管の病気、遺伝も関係するんです。歯肉溝にプラーク(細菌や細菌の毒素)がたまるとなりやすいので、毎日の歯みがきが何よりも大事なんです。
 しっかりきれいにするには、デンタルフロスと歯間ブラシがとても役に立ちます。抗菌剤やうがいもいいですが、やっぱり大事なのは毎日の歯みがき。それと定期的に歯医者さんでメインテナンスを受けるととてもいいです。
 歯石が歯ぐきのなかにたまると、そこにベタベタのプラークがついてどんどん毒素を出し、歯をささえる骨をこわしてしまう。自分では取れないから、歯医者さんで取ってもらおう!
歯ぐきの奥深くに歯石がついたときは、歯ぐきを切って歯石を取らなくてはいけないので。こうならないためにも、日頃の歯みがきが大切なんです。

私たちのクリニックのウェブ予約は
こちらからです。

入れ歯とインプラントを組み合わせて、動かない入れ歯にできる?

2024年5月14日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

今回は、部分入れ歯とインプラントを組み合わせた治療例のトピックです。

入れ歯治療について
どんな入れ歯でも、人工の歯と歯茎に接するピンクの床の部分があります。床の素材はレジンが広く使われていますが、見えない部分をチタンやコバルトの合金を用いて作られる場合もあります。
総入れ歯は歯茎に入れ歯が乗っかるのみですが、部分入れ歯は、入れ歯の部分と天然の歯の部分が混在している状態ですので、
残っている歯に維持力を得るため、クラスプという引っ掛けを作ります。よくあるのが、ワイヤーを曲げたものや、合金を鋳造して作ったものです。
審美的なクラスプとして、ノンクラスプデンチャーというものがあります。これは、通常金属製のクラスプの部分を、
特殊な床の材料に変えて、歯茎の色調に馴染ませて作られています。

こちらの写真は、よくある合金で作成されたクラスプです。歯の付け根あたりに金属の引っ掛けがありますね。保険診療で認められていますので、広く使われています。

入れ歯が入ったお口の状況ですが、歯茎のお肉の上にプラスチックの歯がのっており、それを介して物をかむということですので、
考えてみたら、結構大変な状況です。グッと力を入れて噛むと、入れ歯の床がズブっと歯茎に沈むことになります。
骨から生えている歯とかみごたえや使いやすさが異なるのはしょうがないことです。どんなに良い材料を用いても、天然の歯にはかないません。
そして、インプラントと入れ歯でも、かみやすさではインプラントにかないません。インプラントは骨に植立されていますので、天然の歯と同様に噛めるわけです。
あまり良くないことを書きましたが、しっかり物を噛むという面では、天然歯やインプラントが得意なのです。
一方で、入れ歯にも得意なことがいくつかあります。治療費の安さ、外科処置がほとんどいらないこと。
個人的には、一旦お試しができる治療であることがメリットと感じます。
入れ歯治療をして、リハビリが上手くいかなかったとして、
他の治療法に変更しよう、というのが可能であるため、後戻りができる治療法と言えます。

治療例
歯の欠損の部位に部分入れ歯を装着されていた方です。
「入れ歯で噛むと痛んで、しっかり噛めない」
「入れ歯が動く、浮いてくる」
というお悩みがありました。


術前正面


術前左側:奥歯の欠損があります。部分入れ歯を装着されていましたが、使いづらいとのこと。


術前下顎咬合面:歯を失ってから長期間経過しており、形態は落ち着いています。

治療計画
旧義歯の問題点を修正するため、外形、噛み合わせの状態を確認します。インプラントオーバーデンチャーを最終義歯とする場合、インプラントの治癒期間(オッセオインテグレーションと言います)に使用する、安定した治療用義歯が必要です。最終義歯の外形がある治療用義歯を作製、装着します。そして、インプラントの治癒期間が終わり、アタッチメントを取り付けるのですが、この治療用義歯を改造し、インプラントオーバーデンチャーへ移行します。患者さんはインプラントオーバーデンチャーに適合しやすくなります。
インプラントの位置決めですが、治療用義歯を作製中に、ガイド作製も行います。義歯は歯型をとってすぐに出来上がるものではなく、噛み合わせの記録取り、人工歯を排列し試適の工程を必ずやります。この試適の段階で診断用ステントを作ります。義歯を試適した状態で型を取り、レジンを流し込みます。最終的な歯に対して、インプラントが理想的な位置にくるように、このような手法を取ります。インプラント埋入部位は、維持のためのアタッチメントが義歯の中におさまるよう、クリアランスが確保できること、機能時の義歯の動きを抑制できることが要件です。また、今回は部分入れ歯ですので、クラスプがかかる歯の軸、義歯の着脱方向が非常に重要で、着脱方向と大きく維持装置の角度が違うと、適切な維持力が発揮できないことになりますので、これらを確認し、計画を立てていきます。

術後


術後CT:欠損部にインプラント埋入された状態。


術後正面


術後左側:アタッチメントが奥に見えます。


術後下顎咬合面:欠損の後方にインプラントが埋入され、ロケーターアタッチメントが装着されています。ボタンが歯茎から生えているように見えますね。


術後義歯装着した咬合面:このようにして装着した入れ歯は、噛む力が骨に伝わりしっかり噛むことが可能となります。

最終義歯の構造には、メタルのフレームが使われています。レジンのみの義歯床だと、アタッチメントの部分の強度不足により破折のリスクが高まります。
また、装着後の顎堤の形態変化にも対応するため、維持各子はレジン床内に取り込み、リライン(内面の敷き直しの処置)しやすい形状にします。

メンテナンス
一般的な義歯のメンテナンスといえば、経年的な人工歯の磨耗、床と顎堤の適合の変化に注意して、必要な時に早期に義歯の修正をします。これは、顎堤の保全にも、インプラントへの過剰な負担にも対応するものです。義歯設計やインプラント埋入位置の問題があると、術後の義歯破損を招きます。
ロケーターアタッチメントは、インプラント埋入された上にある凸部と、義歯床内の凹みが噛み込むことで維持力が発現します。義歯に組み込まれた部分には、維持のためのリテンションディスクがあります。6種類用意されており、維持力やインプラントの角度により使い分けをします。場合によってはこのリテンションディスクの交換が頻発する可能性もあります。研究では、1〜3年の間に0〜9回と幅があります。Vere Jら2012年の論文より。
この理由としては、義歯の着脱方向とインプラントの角度が大きいことが考えられます。これらの角度は可能であれば20°以内におさえられていることが望ましいです。また、咬合の強さと頻度によっては維持力が大きく減衰するという研究もあります。Abi Naderら2011年。
患者さんへの取り扱い指導も重要です。着脱方向から大きくずれて強引に引っ張ったり、ずれて装着した状態で噛み合わせたりすると、ディスクの変形が不可逆的になり、交換を余儀なくされます。

私たちは、術後の良い経過のために、まずインプラント埋入時に高い初期固定を確実に得るように注意をしています、具体的には、初期固定が得やすいインプラントの選定と、ドリリングの際のアダプテーションテクニックです。最終義歯のコピーデンチャーを作製し、造影剤を用いてサージカルステントとするとともに、歯肉の厚みも術前に確定し設計に反映します。このことにより、
・適切なデンチャーのスペースが確保できるよう、埋入方向を確実にプランニングできる
・術直後の荷重に対し、適度な高さのパーツの選択
を可能にしています。

まとめ
義歯とインプラントを組み合わせた治療により、少ない本数のインプラントで機能上優れた効果が得られる義歯作製が可能となります。
義歯が単体で十分患者さんが満足できるような機能を得るには、条件が整っている必要があります。具体的には、顎堤の高さ、幅、骨隆起やアンダーカット、口腔周囲筋の習癖の有無などの条件が整っていること、義歯の経験があることも患者さんのリハビリを行う上ではかなり慣れに関する差が出てきます。
条件が整っている患者さんばかりではありませんので、義歯でしっかり噛めない場合や義歯が動いてしまい、機能に問題がある場合、このようなインプラントを併用した治療を検討する価値があると考えられます。

義歯でお困りの方、どうぞお気軽にご相談ください。
お電話 072−767−7685
WEB予約もこちらから可能です。

お口の健康に乳酸菌が効く?!

2024年5月14日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

今回は、手軽にお口の健康に役立つケア用品の案内です。

むし歯予防に。歯周病予防に。
お口に効く!プロバイオテイクス

 「プロバイオティクス」って近ごろ話題ですね。
善玉菌を摂ると、それが腸のなかで働いて体調管理に役立つことが知られているのでヨーグルトやぬか漬けなどの発酵食品を毎日食べているかたも多いかと思います。
この「プロバイオティクス」、お口にも効くってご存知でしたか?
じつは、ある種の乳酸菌を摂るとそれがむし歯や歯周病の予防に役立つことがわかってきているんです。

◼️プロバイオティクスってなんのこと?
●役立つ細菌のことです!
 「プロバイオティクス」とは、腸などの「細菌のバランスを改善」して、私たちのからだによい効果をもたらす生きた細菌のことで、ヨーグルトやキムチ、ぬか漬け、納豆などの発酵食品に含まれます。こうした食品を摂ることによって、私たちは「プロバイオティクス」という言葉が生まれるはるか昔から、プロバイオティクスの恩恵を受けてきました。
●重要なのはバランスの改善。
「細菌のバランスの改善」とはなんのことでしょう?これは、善玉菌(有益菌)と悪玉菌(有害菌)の勢力のバランスのことなのです。たとえば私たちの腸のなかには、約100兆個の細菌がいるといわれています。そのなかには善玉菌、悪玉菌もいますが、じつはそのどちらにも属していない日和見菌がもっとも多数派です。
 日和見菌は、おだやかで目立たない性質ですが、周囲に影響されやすく、腸のなかで悪玉菌が増えると、悪玉菌に加勢し悪さをはじめてしまうのです。善玉菌を増やし細菌のバランスが改善すると、日和見菌はおとなしくなり悪玉菌の活動を応援しなくなります。すると便秘や下痢の改善はもちろん、腸からの免疫物質の分泌がスムーズになり、免疫力が回復して感染やアレルギー、アトピーを起こしにくくなるというわけです。


私たちが取り扱っている、「プロデンティス」は、手軽にプロバイオティクスが取れるおすすめケア用品です。このタイプはミントが強めの風味に仕上がっています。歯科では、このようなプロバイオティクスを歯周病治療の内科的アプローチとして用いています。

●むし歯菌や歯周病の活動を抑えたい!
 プロバイオティクスの効果として、「腸の細菌叢(細菌の群れ)のバランスの改善」はよく知られていますが、それではお口についてはどうなのでしょう?じつはこうした着眼点で進められてきた研究によって、腸と同じくお口のなかでも、プロバイオティクスの効果が見込めることが明らかになってきています。お口のなかには約1000億個の細菌がすみついており、お口に問題を起こすむし歯菌や歯周病菌は、ふだんはおとなしい日和見菌ですので、プロバイオティクスによって細菌のバランスを改善できれば、その活動を抑えこめるのです。
 ※日和見菌とは善玉菌、悪玉菌のどちらの影響も受けやすい細菌のこと。むし歯菌や歯周病菌も日和見菌の仲間です。

⚫️人生の伴奏者、最近を味方に!
◼️プロバイオティクスとは、抗生物質で細菌をやっつけるのではなく細菌とおだやかに共生しながら細菌叢(細菌の群れ)の性質をコントロールして悪玉菌を抑え病気を減らそうという方法です。
速効性はありませんが、副作用がないのでどなたにも安心して続けていただけます。

▪️「感染症を防ぐ」「悪い細菌の勢いを抑える」と聞くと、みなさんはどんな方法を思い浮かべますか?おそらく抗生物質を飲んで細菌をやっつける方法を思い浮かべるのではないでしょうか。感染症に対抗するとき、現在の医療でもっとも一般的に用いられているのが、この抗生物質を使った治療です。
 抗生物質は、いまや私たちにとってなくてはならない重要な薬です。医療の歴史は、この薬の誕生によって大きく前進し、支えられてきたと言っても過言ではありません。
 しかし一方で、抗生物質の使い過ぎは、私
たちにとって非常にリスキーだということもわかってきました。細菌をやっつけようと強い薬を使ったがために、細菌が生き残りをかけて変異し、抗生物質の効かない非常に感染力の強い細菌になってしまうことがあるからです。このような耐性菌の問題は、院内感染などのニュースでもときどき取り上げられるので、ご存知のかたも多いことでしょう。
 じつは抗生物質で細菌をやっつけて病気を治す方法は、「プロバイオティクス」とは対極にあり、「アンチバイオティクス」と呼ばれています。
それでは、プロバイオティクスとはどういうことを目指し、なにをする方法なのでしょうか?
 プロバイオティクスとは、もともとは、からだによい作用をする細菌のことを言います。
最近では、からだによい細菌を使って、人が細菌とおだやかに共生し、そのことによって「からだによい効果を生もう」という方法そのものを指す言葉としても使われています。
 「細菌と共生するってどういうことだろう?」と思うかもしれませんね。私たちのからだのなかには、たくさんの細菌(微生物)がすんでいます。腸には約100兆個、口のなかには約1000億個がいますが、こうした細菌たちは常在菌といって、その名のとおり、つねに私たちとともにある細菌です。こうした細菌たちは常在菌といって、その名のとおり、つねに私たちとともにある細菌です。こえした細菌たちを敵に回すのではなく、味方につけてからだのなかで育て、外から入ってくる有害な細菌やウイルスから守ったり、からだのなかで悪玉菌が増殖するのを抑えよう、というわけです。
 この方法には副作用がなく、赤ちゃんから高齢者まで安心して使えるというのが大きなメリットです。ただし、善玉菌を摂ればすぐに効くというものではなく、毎日摂り続ける必要があり、効果を感じはじめるまでに3、4日~1ヵ月ほど、体内でしっかり育菌できて安定的に効果が発揮されるまでに1~3カ月ほどかかります。
 それでは、プロバイオティクスはなぜ効くのか、そしてお口の健康にどんな効果が期待できるのかについて、順を追ってご説明して行きましょう。

⚫️細菌のバランス、改善するとなぜよい?
 「細菌のバランスを改善するといい」とよく聞くのですが、そもそも「細菌のバランス」ってなんのことでしょう?
 それは、悪玉菌と善玉菌のバランスのことです。ストレスや服薬、食生活の乱れなどが加わると悪玉菌が元気になり、善玉菌とのバランスが崩れ免疫機能の作用が弱まります。
すると日和見菌(むし歯菌や歯周病菌もこの仲間)もドッと悪玉菌の味方について暴れはじめるので、善玉菌のために、助っ人の善玉菌(プロバイオティクス)を送りこみ勢力のバランスを保とう、というわけです。
▪️「プロバイオティクス」の説として、よく「プロバイオティクスで細菌のバランスを改善しましょう」ということが言われます。たしかに、「細菌のバランス」と聞いても、プロバイオティクスの働きをイメージするのは難しいかもしれません。もう少し詳しくご説明しましょう。
腸やお口のなかにいる細菌は、大きく3つに分けられます。善玉菌(有益菌)と悪玉菌(有害菌)、そして日和見菌です。
 善玉菌はお腹の調子を整えてくれたり、からだの免疫力を強くしてくれたりする、役に立つ細菌です。さまざまな乳酸菌、そしてビフィズス菌もよく知られていますね。
 悪玉菌としては、ウェルシュ菌(下痢の原因)、黄色ブドウ球菌(下痢やニキビの原因)などがよく知られていて、これらは健康な人のからだのなかにも存在している細菌です。
 日和見菌とは、その名のとおり、善玉菌と悪玉菌が均衡を保っているあいだは静かなのですが、悪玉菌が優勢になると、それに乗じて暴れる困った性質の細菌のことです。大腸菌やむし歯菌、歯周病菌がこれに属します。 
 善玉菌と悪玉菌、日和見菌の比率は、(健康な人の場合)ほぼ一定に保たれています。善玉菌と悪玉菌は、それぞれが勢力を拡大しようとつねに競争しており、その結果、一定の均衡が保たれているのです。
 しかし、ストレスや服薬、食生活の乱れ(大きくは生活習慣の乱れ)などが加わると、悪玉菌が活発に活動を開始し増殖をはじめます。すると、日和見菌も影響を受けて元気になります。こうなると善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、からだに悪さをする勢力が力を増し、下痢や風邪、むし歯や歯周病、ニキビなど、さまじまな感染症になりやすくなってしまうのです。
 そこで役に立つのがプロバイオティクスです。善玉菌の味方をする助っ人の善玉菌を送り込んで補ってやると、からだのなかの善玉菌と悪玉菌のバランスを取り戻すことができます。その結果、ふたたび善玉菌が力を盛り返し、悪玉菌の勢力拡大を防いで、日和見菌の悪玉化を防ぐことができるというわけです。
 また、ふだんからプロバイオティクスを摂り続けることによって、ストレスが加わったり、食生活が乱れた際にも感染症を起こさないよう予防をすることができます。健康のめに「細菌のバランスを改善しましょう」というのは、こうした理由にるのです。

まとめ

歯周病の状態があまり良くない場合でも、外科的、内科的なアプローチを組み合わせて、可能な限り歯が長持ちするように歯周病治療を行なっています。
当院の歯周病治療のページです。

歯周病、口臭など気になる方は、ご相談ください。
WEB予約はこちらからどうぞ。

肥満、体脂肪の話 2回目

2024年5月13日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

前回に引き続き、肥満のお話です。

歯科的なことと言えば、前回挙げました、よく噛むこと、噛めるように整えておくことが重要であります。毎日を楽しんで過ごしていくために、健康な身体は必須であり、その身体を作っているのは食事です。
ジャンクフードは瞬間的に美味しいですし、たまに食べたくなりますが、長期間摂取していて身体に良くないことは誰でも感じることと思います。もし、カップ麺やファーストフードがメインの食生活ならば、20代とかなら何も感じないかもしれませんが、中高年で痛い目を見ることになります。栄養素をしっかり意識し、食事で効果的に摂取することをおすすめします。


二郎系ラーメン!食べると快感物質が出てくるのでしょうね。中毒性があります。食べた直後は「ああ、もういらん」ってなりますが、しばらくするとなんとなく食べたくなってきてしまうという・・・
兵庫県内では、三ノ宮のドカ盛りマッチョ、西宮のこれが好きだからによく行きました。野菜増し、アブラ増しにしていただくことが多かったです。


カツ丼も素晴らしく美味しいですよね。個人的には、どんぶり界の中で最もがっつりパワーが感じられる存在と思っております。三宮駅近くの吉兵衛や七兵衛にはよく行きました。
これらの食事もたまには楽しんで良いでしょう。毎日食べていくと、身体の健康、肥満には良くないわけですが、たまに食べるために仕事やトレーニングを頑張ろう!とモチベーションにしていいんじゃないでしょうか。

●肥満の測定方法と疫学
 肥満の程度を測定するにはさまざまな方法がありますが、ここでは、最も一般的に使われているBMI.ウエストヒップ値.体脂肪.それから最近注目されている内臓脂肪などについて解説します。

1. BMI(体格指数,body-mass index)
 BMIは世界中で最もよく使われている肥満の指標で、体重(kg)を身長(m)の二乗で除したものです。つまり体重を身長で2回割るだけなので、電卓があればすぐに計算できます。
簡単なので疫学調査でも広く用いられており、調査結果も最も多くそろっています。さまざまな疾患の危険度についての報告から WHO(世界保健機関)はBMIの基準値を提案しています。年齢にもよりますがBMIは22が最も疾患のリスクが低く、25以上でさまざまな疾患のリスクが上昇することがわかっています。また、日本人の場合BMIが30を越える肥満者は男女ともおよそ2%と非常に少ないことなどから、日本肥満学会はWHOの基準にできるだけあわせたかたちで日本人の基準値を示していますり。WHOの定義では25-30でオーバーウエイト(太り気味)、30以上で肥満としていますが、日本人の場合25以上で肥満と判定されます。
2. 体脂肪
 BMIは筋肉量が多いと当然高くなります。筋肉は脂肪より重いため、ボデイビルダーに限らず、スポーツで筋肉がついている方はずいぶん高くなります。力士の場合、朝青龍のようなあまり腹の出ていない堅太りの方で40くらいですし、若い頃ボディビルのチャンピオンになったことで有名な俳優のシュワルツネッガーは、BMIは30ですが体脂肪率は数%でした。こういう場合はBMIが高くても脂肪の蓄積という肥満の定義と一致しません。そこで全体重に対する体脂肪量の割合である体脂肪率が、肥満の状態をよりよく示す指標として用いられています。体脂肪率は女性では30%以上、男性では25%以上で肥満と判定さますが、その測定にはさまざまな方法があります。
1) 生体インピーダンス法
 水(筋肉)は電流を通しやすいが油(脂肪)は通しにくいという性質を利用し、体に微弱な交流電流を流したときの抵抗値(インピーダンス)から脂肪量を推定する方法です。(ペースメーカーなどの機器を取り入れている方は使用することができません。)家庭用の測定器が次々と商品化され比較的安価で測定も簡単なことから、もっともポピュラーな方法となりました。この方法は年齢,性別、身長などの条件を設定して電極問の抵抗値から脂肪率を推測するため、精度はあまり高くありません。しかし家庭で同じ機器を使用して測定できるため、経時的な変化を見る場合にはたいへん有効です。体重計とセットになっている物も多く、家庭における健康づくりの一環として、体重管理にあわせて体脂肪の管理を行うことが可能になってきました。
2) DEXA法(二重✕線吸収法,Dual energy X-rayabsorptiometry)
 波長の異なる2種類のX線で全身をスキャンし、その透過率の差から骨や軟組織の密度を測定する方法です。骨密度とともに体脂肪を測定でき精度も高く,体組成測定のスタンダードといえます。健診施設などで広まっていますが、大がかりで高価な装置を必要とします。
3)皮下脂肪厚測定法
 肩甲骨下部や上腕背側,腸骨棘部などの皮下脂肪の厚さを皮脂厚計を用いて測定します。簡便なため健康診断などでしばしば用いられていますが、測定の誤差が大きいことや、皮下脂肪しか評価できないなどの欠点があります。
4) その他の方法
 その他の方法として、脂肪組織とそれ以外の組織の密度差を利用して、全身の体積と体重から脂肪量を計算する体密度法(水中体重量法,空気置換法,ガス希釈法),近赤外線法,体水分量測定法,体内K測定法,CT,MRIなどがあります。

3. 内臓脂肪
 近年、内臓脂肪の蓄積が多くの疾患や代謝障害と関連していることがしだいに明らかとり、疾患のリスクの高い内臓脂肪型肥満とあまり問題のない皮下脂肪型の肥満を区別することが提唱されています。
1) ウエスト値(腹囲)
 肥満には従来より、上半身肥満(男性型,リンゴ型)と下半身肥清(女性型,洋梨型)という分け方がありました。上半身肥満の者に内臓脂肪の蓄積が多く認められることから、計測が簡単にできるウエスト/ヒップ比が上半身肥満の簡便な指標として使用されています。ウエスト/ヒップ比は女性の場合0.8以上,男性では1.0(日本人では0.9)以上がいわゆる上半身肥満と判定されます。また近年では、臍位(へその位置)で測定したウエスト値(腹囲)そのものも使用され、日本人男性で85cm,女性では90 cm 以上が上半身肥満と判定されます。女性の基準値が大きいのは皮下脂肪が多いことによります。
この基準値は下記の腹部CT検査における内臓脂肪面積100㎠に相当しています。当然ですが皮下脂肪か内臓脂肪かはこの方法ではわかりません。
2)腹部CT検査
 内臓脂肪の診断では、腹部CT検査で内臓脂肪と皮下脂肪の面積を測定します。臍位(へその位置)で撮影したCT 画像から内臓脂肪の面積が100 ㎠以上で内臓脂肪型肥満と診断されます。この方法で,運動量の多い力士は皮下脂肪型の肥満が多いことが報告されています。

まとめ
検診などでよく測られるこれらの項目ですが、再検査となったら嫌な気持ちですよね。
そして、生活習慣指導や投薬や食事の節制などの可能性があります。
健康づくりは毎日の積み重ねですので、いつまでもジャンクフードや運動不足を続けるのではなく、少しずつ良い生活習慣を取り入れていきましょう。
いつまでも健康で暮らせるように、私たちは歯科の立場から健康づくりのサポートをさせていただいております。
こちらは私たちのお口のメンテナンスの説明動画です。
これは一例で、エアフローによる着色除去や歯肉のマッサージなど美容、エステ的な部分が多いメンテナンスです。
歯周病、歯肉炎、虫歯の予防のための施術を定期的に行っております。

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唾液の重要な働きについて

2024年5月13日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

口腔内の健康に重要な、唾液に関する内容です。

「お口がパサパサするな」と気になりはじめたら、定期的に歯科医院でむし歯、歯周病、口内炎のチェックを受けましょう!
●病気ではないからと油断していませんか?
 唾液の分泌が減ってお口のなかがパサついても、「病気ではないから」と我慢しているかた、おそらく多いのではないでしょうか。
 唾液は「魔法の水」と呼ばれるほど、お口の健康にとってとても重要。不足すると、再石灰化作用(むし歯になりかけた歯を修復してくれる働き)や抗菌作用(むし歯菌や歯周病菌の活動を抑え込む働き)が十分に機能しません。
 お口がパサパサするということは、唾液がたっぷり分泌していたときと同じセルフケアを続けているだけでは、むし歯ができたり、歯周病が進行しやすくなっているということ。
油断大敵なんです。ではお口のなかがパサパサするかたは、どうすればむし歯や歯周病からお口を守ることができるのでしょう?
 まずは、予防に熱心なかかりつけの歯科医院を見つけて、むし歯と歯周病を防ぐプラスアルファの予防法(歯みがきのスキルアップや歯みがき剤の効果的な使いかた、食生活の改善など)を個別指導してもらいましょう。定期的にお口のなかのチェックとプロフエッショナル・クリーニングを受け、むし歯や歯周病の原因であるプラークをしっかり取ってもらうことも大事です。
それと併行して重要なのが、唾液の分泌を増やす努力です。唾液の分泌が減るのは(唾液腺の病気や頭頚部のがんの治療など、唾液腺が障害された場合を除けば)、口の周りの筋肉の運動不足や水分不足、生活習慣や持病のお薬の影響など、さまざまな原因が重なって起きてきていることがほとんどだからです。
 持病のお薬が唾液の分泌に影響してしまうケースは多々あります。たとえば高血圧のお薬やアレルギーを抑える抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、睡眠薬など、さまざまな持病のお薬が唾液の分泌を抑制してしまいます。
とはいえ、唾液の分泌が減るからといって、持病のお薬をいきなり止めるのはたいへん危険。お医者さんに相談して、唾液に影響しないお薬に代えてもらうのもなかなか難しい場合もあると思います。
 でも、水分をこまめに摂ったり、コーヒーやお酒の飲み過ぎを見直したり、お口のエクササイズをすることならすぐにでもはじめられますよね。
唾液の分泌を妨げている原因をひとつずつ減らして、改善していきましょう。


このような口腔内の保湿ジェルもあります。全身疾患などの影響で口腔乾燥症が認められる場合、ジェルとスポンジブラシで清掃することもあります。

●かるだの病気が隠されていることも。
 最後に、もうひとつ重要なことをお伝えしたいと思います。「お口のパサパサは病気ではない」と多くのかたが思いがちです。ほどんどのケースではたしかにそうなのですが、じつはそのなかに、本当に病気が隠れていることもあるのです。
 たとえばシェーグレン症候群などの自己免疫疾患、甲状腺機能亢進症などの内分泌異常、悪性貧血など血液の病気、糖尿病や腎臓病などの代謝異常、唾液を分泌する神経の障害などの症状が、唾液の分泌不足として現れることがあるからです。
 お口のパサパサ感がとてもつらいとき、水分を摂ったり、舌やお口の周りの筋肉を動かしてもお口にうるおいが感じられない、ちっとも改善されないという場合は、かかりつけの歯科医院に相談し、専門的な検査の受けられる医療機関を紹介してもらいましょう。
 ふだん意識したことはなくても、いざ分泌が減ってしまうと食事にもおしゃべりにも困ってしまうのが「唾液」。早めに気づくほど分泌量の改善が楽なので、「減っているかな?」と思ったら、お口のエクササイズをはじめてみてくださいね!

▪️予防指導を受けましょう。
 歯みがきや食生活の指導を受け、香味がやさしく殺菌剤の入った歯みがき剤を選びましょう。
▪️クリーニングを受けましょう。
 唾液が減るとむし歯や歯周病になるリスクが高まります。プロのお掃除でお口の健康を守りましょう。

◼️唾液の分泌を減らす持病のお薬
 代表的なものは?
●高血圧症の治療薬、降圧剤
●けいれんや潰瘍などの治療に用いる副交感神経遮断薬
●アレルギーなどの治療に用いる抗ヒスタミン剤
●不安を鎮める鎮静薬/抗神経薬
●睡眠薬 など

⚫️予防の常識非常識
1.セルフケアと歯科のサポートで歯は残せます。
 「歯を失う怖い病気」というイメージが強い歯周病。ですが、テレビのCMなどで見られるように、短期間で歯がグラグラになって抜け落ちてしまうことはふつうはありません。統計的には、歯周病になりにくい人が1割、進行しやすい人が1割で、残りの8割の人はゆっくり進行していきます。
歯周病を予防するには、セルフケアだけでなく、歯周病の早期発見が重要です。早く異常がわかれば、その分早く手が打てます。そのためには、定期的に歯科医院で健診を受けることが大切。もし歯周病になっていて治療を受けたのなら、治療が終わったときが歯を守る新たなスタート地点です。再発を予防するために健診に通いましょう!

Check!!
  《タバコで歯周病が10年早く進行する!》
タバコは歯周病の進を速めます。約4,800人の初診患者さんの喫煙状況と歯周病の進行度を比較したところ、中等度・重度歯周病のかたの割合が、30代の喫煙患者さんと、40代の非喫煙患者さんでは同じくらいとなりました。40代の喫煙患者さんと50代の非喫煙患者さん、50代の喫煙患者さんと60代の非喫煙患者さんも同じような割合でした。
 つまり、「タバコを吸っている人は、吸わない人より10年歯周病の進行が速くなる」と言えます。歯周病を予防するために、タバコはきっぱりやめましょう(加熱式タバコも同じです)。

2.歯ブラシだけでは落とし切れない汚れがあります。
 歯ぐきの溝のなかはプラーク(細菌のかたまり)がたまりやすい場所で、たまったプラークは歯周病の原因になります。そのため、この部分を歯ブラシで注意してみがいているかたも多いことでしょう。
 ですが、歯ブラシでは溝のなかのプラークは完全には取り切れません。しかも、無理に溝のなかにブラシの毛先を入れてみがくことを続けると、歯ぐきが傷つきやせ、むし歯になりやすい歯の根面が露出してしまいます。歯ぐきを傷つけずにきれいにプラークを取り除くみがきかたを、歯科医院で教えてもらいましょう。歯ぐきの深い溝や歯周ポケットのなかの掃除も歯科医院にお任せください。
 歯と歯のあいだをデンタルフロスや歯間ブラシでみがくことと、むし歯予防のためにフッ素入り歯みがき剤を使うこともお忘れなく。

3.「量」より「食べかた」が問題です。
 甘いものを控えているはずなのに、むし歯になってしまう。それは甘いものの「食べかた」に問題があるのかもしれません。
 飲食後、お口のなかでは、細菌の生み出す
酸や飲食物の酸により歯の成分が溶け出し(脱灰)、その後、時間をかけて唾液が成分を歯に戻していきます(再石灰化)。溶かす力が戻す力を上回る状態が長期間続くと、むし歯になります。
 このとき、甘いものの「量」以上に、食べる「頻度や時間」が問題となります。ひっきりなしに甘いものがお口のなかにあると、唾液が歯を修復する時間が取れません。ですから、のどあめを絶えず舐めていたり、ドリンクをチビチビ飲んでいたりすると、むし歯になりやすいのです。野菜ジュースやスポーツドリンクなど、ヘルシーなイメージのものにも意外に砂糖は入っていますのでご注意を。

※歯科医院では、皆さんのお口の状態や生活習慣にあった予防の方法をご提案しています。毎日のセルフケアにお役立てくださいね。

肥満と歯科の関連について1回目

2024年4月24日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

肥満と歯科の病気の関連についてのお話1回目です。
まずは、肥満や脂肪についてです。

●肥満とは?
▪️肥満とは、中性脂肪(ほとんどがトリグリセリド)が脂肪組織に過剰に蓄積した状態と定義されます。これは、エネルギーの摂取がその消費に対し過剰な状態が続くことによって生じます。食事と運動のバランスが悪く、食事の量に対して運動量が少ないと、余ったエネルギーは脂肪となって体内に蓄えられます。非常に優れた生理学的なシステムによって脂肪は蓄えられていくのです。このエネルギー貯蔵システムは、太古から人や動物に必要なものとして築き上げられてきました。人が安定して食料を得ることができるようになったのは、農耕を始めた新石器時代からなので、せいぜい1万年ほど前で、それ以前は狩猟が食料を得る主な手段でした。狩猟では、日々安定して食料を得ることは困難ですが、狩りが成功すると大量の食料が手に入ります。当時は保存する方法もありませんので、食べられるだけ食べて中性脂肪に変換して体内に蓄積することのよって,飢えに備えてきたわけです。脂肪細胞のおよそ80%は中性脂肪です。中性脂肪のエネルギー変換率は非常に高く、1gで9.2キロカロリーのエネルギーに相当します。ヒトはこのエネルギー貯蔵システムを備えることによって何度かの氷河期を乗りこえてきたのです。
 
気になる肥満とダイエット
細い体型に憧れてダイエットする方は多いですよね。この世にはあらゆるダイエットが存在していますが、カロリーとダイエットの関係には、
・摂取カロリー<消費カロリー ならば痩せ、 ・摂取カロリー>消費カロリーならば太り、
・摂取カロリー=消費カロリーならば維持
という原則があります。
ここで言う痩せたとか太ったとかは、体重の増減なわけですが、健康的に痩せていくとしたら、栄養価を考慮する必要があります。栄養価が足りなければ、人間が生きていくために消費するエネルギーである代謝が落ちてしまいます。痩せたけど身体に不調をきたすなら、本末転倒であります。
3大栄養素である、タンパク質、脂質、炭水化物の割合をバランスよく取っていくことが必要です。このマクロバランスをすっ飛ばして、「〇〇を飲んでいればあとは好きに食べてOK!」とかいうダイエットはインチキなので、騙されてはいけません。過激なダイエットでは、確かに一時的に痩せることができます。ですがいつまで続けるのでしょう?元に戻した瞬間からリバウンド王になってしまいますよ。もし、ダイエットのストレスから過食と拒食のサイクルに入ってしまうと、健康被害が心配です。
 さらに、ダイエットネタを続けますと、ランニングなどの有酸素運動をイメージされる方も多いのではないでしょうか?カロリー消費以外にもリフレッシュできたりする側面があります。しかし、ランニングのような有酸素運動を主軸としたダイエットが効果的かというと、そうでもないようです。ランニングの消費カロリーは、おおよそ体重✖️距離で、例えば60kgの人が10km走ったら600kcalということになります。一方で、体脂肪を1kg落とそうと思ったら約7200kcal消費しなくてはなりません。マラソン3回分でやっと1kgの体脂肪が除去されるわけです。また、身体の恒常性維持(ホメオスタシス)がありますから、習慣的にランニングするような場合、燃費のよくない身体に変わってくるのです。痩せにくい身体という意味です。こういうわけで、健康的に痩せていくことを考えると、筋肉量が落ちないようにトレーニングやタンパク質を意識して摂取し、脂質や炭水化物の取りすぎを避けていくのが適切であるということです。

歯科的にダイエットに効果的なことって?
固形のものをよく噛むことが重要です。まず、固形って何?って話ですが、栄養ゼリーやプロテインドリンクのみだと、口腔内で固形物を咀嚼する過程がないわけです。口腔内でものを噛み砕き、唾液と混ぜる過程で、食物は消化の第一段階を通ります。同じものを摂るにしても、歯でしっかり噛まないと、その食物の栄養吸収状態は悪くなるわけです。リアルフードをしっかりかみましょう。噛めないくらい歯の状態が良くないのであれば、歯科でちゃんと噛めるように治しましょう。

そうは言ってもタンパク質摂取に便利なプロテイン。ドリンクになりますが、口腔内で咀嚼しつつ飲み込むと良いでしょう。こちらはWPIと言って、乳糖不耐症の方でもお腹がゴロゴロしないホエイプロテインであります。チョコ味がとても美味しく仕上がっています。個人的にはザバスやマイプロテイン、ビーレジェンドよりもコクがありチョコドリンクとしても美味しい部類ではないでしょうか!ち


さらに、トレーニングネタ。院長室には懸垂とディップスが可能なこのようなスタンドが設置してあります。上半身を鍛えるのにうってつけです。脚はスクワットのいろんな種類をしてバランスよくトレーニングするように心がけています。
どうして懸垂とディップスなのか?というと、まず、歯科の職業病といっても良い、猫背になりがちな姿勢が関係しています。診療台でも、入れ歯などを機械で調整する際も、カルテの入力をする際も、意識をしないと前屈みの姿勢になりがちです。口の中を覗き込むような体勢になることも多いです。これに対して懸垂はバランスよく背中の筋肉を発達、維持できる運動であります。運動強度は高いですので、私は最初1回しかできませんでした。背中のトレーニング以前に、手のひらの皮が痛くてそんなに回数できなかったです。やり続けることで背中はもちろん、バーを握る手や肩の後ろの筋肉も使われていますので、健康的にスタイルアップが可能となります。手の皮も鍛えられて、分厚くなります。手の皮が鍛えられて日常生活のメリットはほとんどないですが、アスレチックなどで登る系のアクティビティの際、恩恵を感じられます。
ディップスは大胸筋に効かせる良い運動です。身体の前側と後ろ側両方をバランスよく整える必要がありますので、セットで行うと良いでしょう。
そのほかに、レッグレイズと言って身体のミドルセクション(腹筋群)の運動もできますので、1台このようなスタンドがあればかなり良いトレーニングができるわけです
。思い立ったらパッとできますので、自宅トレーニングしたいなっていう場合、おすすめの機材です。Amazonで1〜2万円だったと思います。
 
脂肪組織について
 脂肪組織にはいろいろな役割があります。まず、脂肪の合成や分解でエネルギーの出し入れを行います。また油にしか溶けない脂溶性物質の貯蔵庫となります。ラクダの背中のこぶは脂肪のかたまりです。つまり脂肪組織は、まず冷蔵庫みたいな働きをしています。山や海の遭難でたいてい女性のほうが長く生き残っているのは、女性のほうが脂肪が多いためだといわれています。次に脂肪組織はアンドロゲンからエストロゲン、つまり女性ホルモンをつくることが知られていましたが、近年、脂肪組織はさまざまな生理活性物質をつくり出す,巨大な臓器であることがわかってきました。これについては疾患との関連のところで詳しく述べます。このような生理的な役割以外にも保温、外力からの保護、美容などの役割があります。
 体重の維持には食事と運動のバランスが大切ですが、もうひとつ忘れてはならないことがあります。それはエネルギーの消費は運動だけではないということです。私たちはたとえ眠っていても、心臓は重くし呼吸もしなければなりません。体温も維持しなくてはなりませんし、新陳代謝で古い細胞は不要物となり新しい細胞と少しずつ置き換わっていきます。基礎代謝といいますがこのようなことにも然エネルギーが必要となります。そこで注意しなければならないのは、私たちの体の基礎代謝に必要なエネルギーは、年齢とともに低下していくということです。つまり、食事の量と運動量がうまくバランスがとれていても、年をとるにつれ少しずつ減少した基礎代謝の分だけエネルギーが余ってしまいます。通常は年齢とともに運動する機会も減るので、若い時と同じ量を食べ続けていると、気がついたらずいぶん脂肪組織が蓄えられているということになるのです。これがいわゆる中年太りがおこりやすい理由です。ただ高齢になると栄養の取り込みが悪くなり体重は減少していきます。そのための蓄えとも考えられますので、疾患の危険因子とならない程度の多少の中年太りはむしろ歓迎されるべきかもしれません。
 一般に太り気味の方ほど骨量も多いようですが、過度のダイエットは骨密度の低下につながります。骨は成長期に作られ、20歳以降、骨密度は徐々に低下していきますので、若いうちにしっかりと食事をとり運動をすることで骨を蓄えておかなければなりません。若い女性は少しも太っていなにもかかわらずダイエットを行うことがありますが、肥満でない方の成長期のダイエットは骨粗鬆症の予備軍を増やしていることになります。あたりまえのことですが健康体重を維持することが大切なのです。

臭いの原因、舌苔&フッ素塗布について

2024年4月17日

舌苔、溜まっていませんか?

においの大きな原因「舌苔」 歯は毎日しっかりみがいているという人でも、意外に忘れていることが多いのが舌のお掃除。舌の汚れである「舌苔」は、口臭の原因でも最たるもののひとつです。 舌苔は、読んで字のごとく舌の表面を苔のように覆っている汚れです。舌の表面は一見平坦のようですが、じつは非常に微細なひだが無数に存在しています。これらの突起は「舌乳頭」(乳頭は「突起」の意)と呼ばれ、毛足の長いじゅうたんのような構造になっています。 この”肉のじゅうたん”に、新陳代謝ではがれたお口の粘膜の細胞(つまり老廃物ですね)や細菌が付着します。そしてそれがベットリと厚い層になったものが舌苔なのです。
糸状乳頭の白い点と誤解されがち 
舌苔がない状態だと、舌の表面には無数の小さな白い点と、それより大きな赤い点がポツポツと見えます。それぞれ舌乳頭の一種で、白い点は「糸状乳頭」、赤い点は「茸状乳頭」といいます。糸状乳頭は表層が角質化しているので白く見えます。 ときどき、糸状乳頭の白い点を舌苔と勘違いして、「ちゃんと舌の汚れを落とさなきゃ!」と歯ブラシでゴシゴシとみがいてしまうかたもいらっしゃいますが、それはよくありません。舌を傷つけて、出血による口臭が生じたり、味覚に影響してしまうおそれがあります。白い点が見えるのなら、舌苔はできていないと考えていいでしょう。
舌ブラシと洗浄液をかつようしよう!

舌ブラシで舌苔を落とす 舌苔のお掃除には舌ブラシがおすすめです。舌を傷つけないよう、やわらかめの毛のブラシで、力を入れずに表面をなぞるように動かします。ブラシを動かす方向は奥から手前です。手前から奥に動かすと、汚れを舌の奥に追いやってしまいます。 舌だけにブラシを当てているつもりでも、唾液を介して舌の洗れがお口のなかに広がりますので、できれば1回ブラシを走らせるごとにブラシとお口をすすぎましょう。お口のなかから汚れ(=におい物質)を追い出すことが大切です。 舌はデリケートですので、みがきすぎにはご注意を。うっすら舌苔がついている程度なら、綿などの不織布でぬぐうだけでもよいですよ。
洗浄液のうがいは長めに
 殺菌作用のある洗口液は、口臭予防に効果的です。細菌のかたまりであるプラークのかたまりを壊してからのほうが殺菌効果が上がるため、歯みがきをしてから使用するのがべストです。 その際は、殺菌成分がよく細菌に浸透するよう、製品が推奨している時間分、しっかりお口に含むようにしてください。テレビのCMなどで見られるように、ほんの数秒グチュグチュうがいするだけでは、効果は得られません。  ちなみに洗口液には、殺菌作用以外にも、におい物質を凝集して拡散を抑える銅イオンや亜鉛イオンが入ったものもあります。
歯科受診が口臭対策の早道です。
口臭が気になりつつも歯医者さんには行かない人が多数 自分の口臭が気になると答えた人は90.6%いたのに対して、「実際に歯科で口臭に関する診察・指導を受ける」という人はわずか5.1%でした。 歯周病などのお口の病気は、治療をしなくては解消されません。そうした病的口臭の原因が取り除かれないかぎり、においの元は残ったまま。ブレスケア製品でにおいをごまかそうとしても、焼け石に水です。 とりわけ歯周病は、初期のうちは自覚症状がなく進行するもの。最近歯ぐきがうずく、歯みがきすると歯ぐきから血が出るというかたは要注意。お口のなかで歯周病菌が暴れているのかもしれませんよ。 また、みがき残したプラークもにおいの元ですので気をつけたいところ。「えー、私、歯はちゃんとみがいてますけど?」と思うかもしれませんが、自分流の歯みがきでは、意外にみがけていない部分が多いものです。 歯科で歯のクリーニングを受けるのにくわえて、みがき残しのある場所をチェックしてもらい、さらにあなたのお口に合った歯ブラシとデンタルフロスの使いかたを教えてもらいましょう。そして舌苔を落とすのも忘れずに。 歯の健康を取り戻す、または維持してもらうついでに口臭予防もできるわけですから、定期的に歯医者さんに行きましょう!  口臭 Q&A ブレスケア製品は口臭に効果がありますか?・単にミント味のブレスケア製品を摂取したとしても、においをマスクするだけですので、病的口臭が原因の場合は根本的な解決にはなりません。ただ、ガムは噛んでいるうちに唾液が出て、お口のなかの老廃物や舌苔も洗い流されますので、そういう意味ではいいかもしれません。むし歯にならないように、砂糖不使用のものをお選びくださいね。 ストレスが口臭に影響するってホントですか?・口臭には、心理的な要因も影響します。ホラー映画を見たときに、のどの渇きを覚えた経験はありませんか。人は緊張状態にあると唾液の分泌が減り、唾液の性質もドロッとしたものになります。ですから、人が近づいてきたときに「におっていないかな?」と緊張することで、唾液の量と性質が変わって口臭が強まることも考えられます。

フッ素歯面塗布って知ってますか?

歯の表面に高濃度のフッ素を塗るむし歯予防の方法です。ところで、フッ素歯面塗布は何歳ぐらいから受けていいと思いますか?それは一歳半です。●フッ素歯面て塗布って受けたことありますか? 「フッ素歯面塗布」ってむし歯の予防法、知っていますか?歯の表面に直接ジェルやフォーム(泡)状のフッ素を塗って、歯を丈夫にする方法です。歯医者さんで受けたことのある方、きっと多いのでないでしょうか?歯みがき剤やフッ素洗口液を使ったむし歯予防といちばん違うのは、歯医者さんでないと受けられないってことです。それは、フッ素歯面塗布に使うフッ素の濃度が高いからです。 日本の歯みがき剤に入っているフツ素は、いちばん濃くても1500ppm。でもフッ素歯面塗布で使うフッ素の場合、なんと9000ppm(濃い!)。プロ向けの医薬品だから、患者さんがおうちに持って帰って使うことはできないんです。 フッ素塗布剤を歯に塗って3~4分間そっとしておくと、歯の表面に硬いアパタイトができて丈夫になるんですけど、じつはこの方法は、歯医者さんで定期的に受けないと、むし歯予防効果が下がります。なぜかというと、ご飯を食べたり歯みがきしたりしているうちに、少しずつ取れてきてしまうからです。1回塗布したからといって、油断しないで下さいね! 少なくとも年に2回、もしむし歯になりやすいのなら年に3〜4回受けて頂くことが理想です。というのも、年2回塗布のむし歯予防効果は20%程度ありますが、やったりやらなかったりだと、あまり効果が上がらないことがわかっています。
生えたての歯や象牙質むき出しの歯に。
  フッ素歯面塗布はどんな歯にいちばん効果的か知ってますか?それは「生えたての歯」なんです、生えたての歯は軟らかくてむし歯に弱い。でも、そのぶんフッ素を取り込みやすく、表面が硬くなりやすのです。 乳歯を守るなら奥歯が生えはじめる1歳半くらいから。永久歯を守るなら第2大臼歯が生え終わるまで。つまり15歳くらいまで定期的に受けるのがベストです。 あと、歯の根本の象牙質がむき出している人の「大人むし歯」(根面う蝕)の予防にもピッタリなんです。

銀歯が入っている歯の根元が大きく露出している写真。根面う蝕とは、このような根が露出した部分にできる虫歯です。歯の頭の部分、エナメル質の組織と異なり、虫歯に対し弱い特徴があります。

エナメル質より軟らかい象牙質の表面を硬くしてくれるんです。 フッ素歯面塗布っていうと、「費用がかかるからなあ」って思ってる人もいるかもしれません」ね。たしかに、フッ素歯面塗布は歯の「治療」ではないから、通常は保険がききません。 しかし、むし歯の多いお子さんの場合や、初期むし歯の治療などには保険がききますし、塗布の無料サービスを行っている自治体もありますからそういうのも利用しながらぜひ続けてください。

病的口臭と対処法について

2024年4月16日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

前回に引き続き、口臭についてのお話です。
最初に、口臭には種類がある!というトピックです。

生理的口臭
 誰にでもある「生理的口臭」 口臭というのは、じつは誰にでもある程度は存在するものです。朝起きてあくびとともに息を吐き出したとき、「あ、口がにおうな」と思ったこと、ありますよね。でもその後、朝食を取ったり歯みがきしたりするうちに気にならなくなるはずです。これは「鼻が慣れたから」ではなく、お口のなかのにおい物質が食事や歯みがきで減っているからです。 1日のなかで自然に増減するこうした口臭は、専門用語で「生理的口臭」と呼ばれます。寝起きなどににおいが強くなることはありますが、一時的なものです(同じくにおいの強い食べ物による口臭も、一時的なものです)。
 寝ている間は、起きて活動している時に比べて唾液の分泌量が少なくなりますから、口腔内の菌も増えやすいですし、臭いがキツくなってしまいます。病的なものではありません。気になる方には、寝る前の口腔内の菌を減らす、うがい薬を案内しています。

こちらのエピオスは、純粋な塩と精製水を専用の機器で電気分解し作成します。私たちのクリニックには、エピオス精製のこちらの機器があります。
https://epios7.co.jp/category7/entry2.html
エピオスは身体にやさしい成分ですが、殺菌能力が高いうがい薬として、ケアによく用いています。タンパク汚れを分解し、歯の表面から浮かせる効果があり、こちらを口に含んだ状態でブラッシングを行うと、短時間で高い清掃効果を得られます。寝る前にエピオスを使ってうがいをしておくと、起床時のお口の不快感やねばつきが軽減できます。

また、口を開けて寝てしまっている方、口呼吸の方はかなり口腔内が乾燥しやすいため、口臭も強くなります。唾液が乾燥してしまうので、日中でも無意識のうちに口呼吸している場合、前歯あたりの歯肉が炎症しやすかったり、虫歯リスクが高まってしまいます。原因の口呼吸自体を改善することが重要です。このような場合、お家ですぐできる
あいうべ体操
をご案内しています。当院の小児矯正治療の一環でもよくやっています。自然と唇と舌の筋肉のバランスが整い、口呼吸から鼻呼吸へ移行することができます。口臭改善はもちろん、アレルゲンを体内に取り込みにくくなるため、アレルギーなどの問題について体質改善が期待できます。


九州の今井先生が発案されたあいうべ体操。こちらの本にはあいうべ体操の効果や良い効果、実例が多く記載されています!

病的口臭 
 一方、強いにおいを持続的に発する口臭は「病的口臭」と呼ばれます。いわゆる不快な口臭と客観的に認識されやすいもので、においの原因がなくならないかぎり存在し続けます。 原因には、歯周病などのお口の病気と、お口とつながっている耳鼻咽頭の病気、内臓などのからだの病気が考えられます。 よく「からだの病気のにおいが口からにおう」という話を聞きますが、からだの病気が発するにおい物質が血液に乗って肺に至り呼気として吐き出されるというのは、そうとう病気が進行した状態です。また、「食べ物のにおいが胃から上がってくる」というのも、食道と胃の境界には括約筋があるため、ふつうはにおいの通り道は閉じられています。ですから、強い口臭の原因としてまず疑われるのは、お口のなかなのです。
一時的なにおい からだが本来もつ生理的なもの 健康な人にも存在するにおい。1日のうちで増減します。 においの強い食べ物などによるもの。
持続的なにおい 歯周病などお口の病気によるもので 歯周病やむし歯になった歯、舌の汚れやみがき残したプラーク(歯垢) 鼻炎など自費咽頭の病気によるもので副鼻腔炎や扁桃腺炎、中咽頭の癌などが原因。お口とつながっているため、においが口から出てきます。 胃腸・肝臓など、からだの病気によるもので糖尿病や、肝臓、腎臓、胃の病気などが原因。におい物質が血液をめぐって肺から息へ。
においの原因は お口の細菌
 たんぱく質を分解してにおい物質を出す 細菌のうち、とくに歯周病菌などの酸素を嫌う菌(嫌気性菌 けんきせいきん)が、腐敗臭をともなうにおい物質を生み出します。彼らが唾液や血液、はがれ落ちにお口の粘膜、食べかすに存在するタンパク質(正権には含硫アミノ酸)を分解したときに、揮発性の硫黄化合物——硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどを出すのです。 女性では、月経や妊娠などのホルモンバランスの変化によりお口のなかにいる歯周病菌が活発化し、口臭が増加するという報告もあります。

 唾液の減少も影響する 
 細菌の活動には、唾液も影響します。朝起きたときがいちばん強く、それから食事や歯みがきをするたびに下がって、時間がたつとまた上がります。唾液には、細菌を洗い流したり、細菌の繁殖を抑えるはたらきがあります。起床時にいちばんにおいが強いのは、就寝中は唾液の分泌が減るので、寝ているあいだにお口のなかで細菌が繁殖するためです。   このように、唾液の分泌量は口臭に影響しますので、ドライマウスなどで唾液が減少すると、口臭も強まる傾向があります。
お口のなかの においの元。 病的な口臭の元となるお口のトラブルをまとめました。気になるところがおりましたら受診してご相談を!
歯周病になっている歯周ポケット・歯周病が進行して、歯と歯ぐきの境目が深くなってできる歯周ポケット。歯周病になっているとき、この中にはプラークや歯石のほかに、歯ぐきの死んだ細胞(老廃物)や血液、体液、(滲出液)、そして細菌の代謝物(排泄物)が溜まり強いにおいを発します。・歯周ポケットのなかのクリーニングは歯科でしかできません。歯周病になっているなら早めに治療を。 溜まったプラーク・溜まったプラークは、むし歯や歯周病の原因になるだけでなく、においの元にもなります。みがき残しが多いのは、上あごは奥歯の頬側、下あごは奥歯の舌側。いずれも頬や舌が邪魔をして歯ブラシが届きにくい場所です。溜まったプラークは歯石となり、さらにプラークが付着する足場となります。・入れ歯のかたは、入れ歯自体のお掃除も欠かせません。・プラークの除去には、毎日のきちんとした歯みがきのほか、定期的に歯科でクリーニングを。 象牙質に及んだ多数のむし歯・歯の表面のエナメル質はほぼ100%無機質ですが、内部の象牙質は3割ほどがタンパク質(コラーゲン)でできています。むし歯が進行するとタンパク質が細菌により分解され、においを出します。ですから象牙質に達するむし歯がそのままだと、口臭の原因に。むし歯が深く多いほど、においは強くなります。・むし歯は放置せずに治療しましよう。 歯の根の先端の病変・まれなケースですが、歯の根の先端部に病変(根尖性歯周炎)ができ、膿のにおいが歯ぐきのなかを伝ってお口に放出されることもあります。 被せ物やブリッジと歯ぐきの境目・被せ物と歯ぐきの境い目や、ブリッジのポンティック(ダミーの歯)と歯ぐきが接する面もお掃除が行き届かないことが多く、においの元になりやすいです。・デンタルフロスやタフトブラシで清掃するようにしましょう。*注意* 審美性重視のブリッジを入れているかたは、治療内容に合わせた適切なデンタルフロスの使いかたについて、必ず歯科医院で指導を受けましょう。

口臭について

2024年3月29日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

患者さんからご相談も多い、口臭についてのお話です。

口臭の原因は、胃腸の不調であることも可能性はありますが、
 じつは、口臭の原因の約9割はお口のなかにあり、とくに歯周病は、強烈な口臭の元なんです。
生ものが腐敗したような、強烈な歯周病の口臭。
爽やかなミントの香りでごまかしても、それはほんの一時しのぎ。
くさい臭いを、歯科治療とセルフケアでもとから断ちましょう!

◼️口臭の原因はお口の中
 口臭がやっかいなのは、なかなか自分では気づけないことです。かといって周りの人が口臭について指摘はしにくいわけで、結果的に無頓着に過ごしているかたも少なくありません。実際、国内外の口臭調査では、だいたい3人に一人くらいに口臭があることがわかっています。ただし、心配し過ぎることはありません。ほとんどの口臭は、歯科の治療とセルフケアで治るからです。口臭についての誤解を解き、お口の健康と爽やかな息を取り戻しましょう!

◼️本人には気づきにくい あのニオイはどこから?!
 口臭は、自分では気づかないものですよね。自分のニオイは自分がつねに嗅いでいるので、慣れてしまうんです。始終気になっていてはつらくて仕方ないので、慣れることにより自分を守っているのです。
 じつは口臭は、多かれ少なかれ誰にでもあります。自分で気づくことは少ないですが、健康な人にも軽い口臭があり、これを私たちは「生理的口臭」と呼んでいます。
 たとえば、朝起きたときは誰でも軽く口が臭いますが、これは寝ているあいだはお口のなかの唾液が減って細菌が増えやすいからで、こういう口臭は朝食を食べたりすればヒトの鼻では感じないレベルに下がるので、ほとんど問題になりません。
 また、ニンニクやお酒を飲食すると臭いますよね。飲食物の成分が吸収され肺に届いて呼気から臭うのですが、これは一時的なものですし、おいしく飲食したのなら、少々臭うのは仕方ないことでしょう。
 こうした生理的・一時的な口臭がある一方、問題となるのは的な口臭です。健康な人の口臭にくらべ、ずっと攻撃的で不快感の強い臭いがします。それでは、この病的な口臭は、いったいどこからくるのでしょう?
「胃腸が悪いと口臭が強くなる」とよく言われますが、これは、臭いが胃から口に上がってくると思われているからかもしれません。実際は、胃の入口は強い筋肉でギュッと閉まっているので、(ゲップは別として)臭いが上がってくることはまずありません。からだの病気で口臭がするなら、それは臭いの物質が体内を巡り肺から呼気として臭っているわけで、ふつうに考えて、これはよほど重篤な状態です。からだの治療が優先で、口臭どころではないでしょう。
 病的な口臭で圧倒的に多いのは、じつは歯周病が原因の口臭なんです。つまりほとんどの口臭は、歯科治療とセルフケアで治せるということです。「しばらく歯石を取っていない」「近ごろ歯ぐきが浮く感じがする」なんてことはありませんか?ぜひ歯科医院で口臭を「治療」しましょう。
 

歯周病が進行した方のパノラマX線写真。歯を支える骨が、全体的に下がっています。口臭も強いです。

◼️攻撃的な臭いの正体は細菌の出す「ガス」!
 臭い物質といってもさまざまありますが、口臭に特徴的にあらわれる臭い物質は「硫黄化合物」と呼ばれる種類の揮発性ガスです。なかでも代表格は、硫化水素、メチルメルカプタン、そしてジメチルサルファイドでそれぞれに特有の強い臭いがあります。
 硫化水素は歯のプラーク(歯垢)や、舌に白くつく舌苔があるほど検出されやすい臭い物質です。また、歯周病の患者さんに目立って多いのがメチルメルカプタン。ジメチルサルフアイドは、からだの病気や薬の影響で出やすい傾向があります。
これらのガスには特徴的で強烈な悪臭があります。たとえるなら、硫化水素は卵が腐ったような臭い、メチルメルカプタンは魚や玉ねぎが腐ったような臭い、ジメチルサルファイドは生ごみのような臭いです。どれもたいへんな悪臭で、病的な口臭はこれが混合したものなので、周囲のかたが不快に思われるのも無理はないのです。
 ちなみに硫化水素は、濃度が高ければいのちに関わるほどの有毒ガスなんですよ。驚きですよね。
 それではなぜこんな悪臭がお口でつくられるのでしょう。じつはこれらのガスをつくるのはお口の細菌で、なかでも歯周菌は、タンパク質を分解する酵素をもっており、その酵素でさかんにタンパク質を分解して、揮発性ガスを発生させるというわけです。歯周病が進むと、粘膜や老廃物が大好きな歯周病菌は、歯と歯ぐきのあいだの溝だけでなく、老廃物が積もる舌にも住みつき、舌苔から強い臭いを発するようになります。
 臭いのもとを断つには、まずは歯周病の治療からです。


歯肉のはれ、歯石とバイオフィルムが目立つ口腔内。

◼️もとから断つには まず歯周病を治す。
 健康なお口のかたにも軽い口臭があります。それは、どんな人のお口のなかにも細菌がいるからなんです。そうした細菌が出すガスが、生理的口臭の原因です。
 それでは、健康なお口のかたの生理的口臭と、歯周病の患者さんの病的な口臭では、どこが根本的に違うのでしょうか。
 健康なお口には、歯周病菌などの細菌の巣が歯と歯ぐきのあいだの溝(歯周ポケット)のなかにそれほどありません。細菌の供給元がないおかげで、食事(とくに固形物を食べた場合)で舌が盛んに動き、食べ物とこすれて舌苔が落ちると、細菌もいっしょに胃袋へと流されていきます。
また、歯みがきで口のなかがきれいになると、細菌の数がガクッと減ります。そのためガスもたいして産生されず、ふだんの生活で、私たちの嗅覚では感じない程度の口臭しかしない、という状態を保つことができるのです。
 一方、歯周病のお口には、歯と歯ぐきのあいだの溝に歯周病菌などの細菌の巣があります。その巣のなかは、細菌がどんどん繁殖し貯蔵庫のようになっています。食事をして口のなかがきれいになっても、歯みがきで歯の表面がピカピカになっても、歯周ポケットの奥に隠れた細菌の貯蔵庫があるのですから、すぐに舌の上にも細菌が供給され、揮発性ガスをさかんにつくるのです。
 舌苔はデコボコしていて汚れがくっつきやすく、細菌にとっては居心地のいい場所です。舌苔が口臭の原因だからといくら舌の掃除をしても、おおもとの歯周病を治さないままでは、細菌が次々供給されるので、揮発性ガスはいつまでたってもとまりませ。
 ミントの香りにはたしかに一定のマスキング効果がありますが、細菌の出す揮発性のガスと混ざれば複雑な香りになるだけです。しかもそのマスキング効果は一時的。始終ガムを噛んでいるわけにもいかないでしょう。
 口臭の臭い物質の硫化水素は、濃度が高ければ生死に関わるような有毒ガスです。お口から揮発するガスは濃度が低いので心配はありませんが、だからといって、気づかないままずっと
お口のなかに有害ガスを発性のさせる細菌の巣を温存していては、からだにいいわけがありません。
 お口のなかのことは、つい気楽に考えがちですが、現在では歯周病は、からだの病気にも影響していることがわかっています。ぜひ歯周病を治して、臭いもとを断ちましょう。


口臭を数値で見る!唾液検査により、口臭も確認できます。その他の虫歯や歯周病のリスク判定も可能。

◼️口臭を予防してお口もからだも元気に!
 病的口臭の主たる原因である歯周病は、よほど悪くならないと痛みが出ない病気。発生する刺激的な臭いは、「歯周病になっていますよ」「炎症が起きていて危険ですよ」というからだからの警告なのですが、あいにくご本人は気づきにくいという特徴があり、この点が本当に残念なことです。
 ただし希望もあります。約3万人を対象とした厚生労働省の「保健福社動向調査(平成11年)」の結果によると。約70%のかたちが「お口のなかになんらかの問題がある」と答え、そのなかの15%のかたが口臭を気にかけておられることがわかりました。口臭に関心をもつかたがこれだけ潜在的におられるのですから、ぜひこの「気がかり」をきっかけに、歯科医院で歯周病の治療を受けていただきたいと思います。
 じつは病的口臭には、唾液の分泌量やストレス、からだの疲れなども影響を与えています。唾液によって洗い流され、唾液の抗菌物質によて守られているお口は、口臭のリスクがおのずと低いのですが、よく噛まないために唾液腺への刺が減っていたり、飲んでいるお薬の副作で唾液の分泌が減ると、お口のなかに細菌が増えやすくなって、口臭のリスクがアップしてしまいます。
 また、ストレスや疲れはからだが細菌と戦う免疫機能を低下させるので口臭が強くなるリスクになりますし、タバコも免疫機能を低下させるので、口臭にとって、とても大きなリスクです。つまり、口臭を予防することは、お口の健康維持にとどまらず、からだの健康管理にもなるということです。
 そして、くさい臭いをもとから断つには、歯周病の治療を受け、その後も定期的に歯のクリーニングをしてもらって、お口の清潔を呆つことが必要です。プロのケアとセルフケアで口臭を予防し、爽やかなお口で過ごしましょう。