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虫歯予防とバイオフィルム破壊

2023年11月11日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

今回は、虫歯かな?と思われること、歯周病の進行と治療についてのトピックです。

 

⚫️治療は必要ないの?!

 

奥歯の溝が茶色くなっているから、早くむし歯を削って詰めてもらわないと!と思ってあわてて歯医者に行ったら、「削らなくて大丈夫ですよ。予防をして様子を見ましょう」と言われて、放っておいて大丈夫なのかな?と思ったことありませんか?


それは、削る治療をしなくてよかったんです。削って詰めてもそれが一生もつことは少ないです。治療を繰り返すことで歯の寿命は確実に短くなってしまいます。
削らずに定期的に様子を見ていこうというのは、たんに【放っておく】のとは全然違います。「正しい方法で口腔内をしっかり管理してむし歯が進まないようにしましょう。この程度のむし歯なら、この先削らずにすむ可能性が十分にありますよ」ということです。
ひとつ知っておいていただきたいのは、歯の表面のエナメル質にはいろんな段階のむし歯があるってことです。大まかに分けますと次のようになります。
①歯の表面が色が変わって白濁したり茶色っぽく見える。
②穴はまだ開いていないがエナメル質が少し溶けて表面がザラザラしている。
③エナメル質に完全にボカッと穴が開いてしまっている。
という具合です。
エナメル質に深くポッカリ穴が開いている場合は別として、表面の色が変わったり、エナメル質が少し溶けて表面がザラザラしている程度なら、きちんと管理すれば、歯を削って治療する必要はないんです。
その管理とは、食後に歯間部にフロスなどを入れその後に歯磨きをていねいにする。あとは、甘い食べ物や飲み物をダラダラと食べず食後デザートとしてまとめて食べる。そして、必ず歯科医院で定期的にチェックしてもらうようにする必要があります。
しっかり管理していけば、健康にもつながりますし、将来的に治療費もかからずにすみますので是非定期検診に足を運んで下さい。
虫歯のお話をしていてなんですが、結局多数の歯が生涯にわたって保たれるために大切なのは、
歯周病の克服ということになります。なぜなら、人々が人生の後半で歯を失う大きな原因が、歯周病であるからです。
歯周病にかかっている人の多くは、通常80歳を超えると歯を失ってまうことになります。
定期的なメンテナンスが重要なのは、歯周病の進行を抑えることができるからです。
80歳を超えても歯を失わないことが研究により証明されています。

 

長崎大学 1989年の調査

 

・定期的に歯科検診を受けた人は80歳で26本の歯が残る。
・症状のある時だけ歯科受診していた人は80歳位で歯が0本になる。

症状がないけれども、病気を予防するため、健康な人がより快適な生活が送れるように、
歯科を定期的に受診しメンテナンスすることが重要です。

メンテナンスは主に3ヶ月ごとに来院していただき、歯石やバイオフィルム除去を行います。虫歯や修復物の破損がないかチェックをします。

次に、歯周病の進行に関する、バイオフィルムについてです。
歯肉縁上と歯肉縁下のバイオフィルム破壊における相違点
歯肉縁上、縁下って?
何かというと、歯の周りって歯茎がありますよね。その歯茎の一番上の縁のことを、歯肉縁と呼びます。
歯肉縁よりも上か下か、という場所を示す用語です。

バイオフィルムというのは、歯の周りの汚れに集まった口腔内細菌の塊です。台所や浴室も清掃が行き届いていないと、ヌルヌル汚れが壁にくっついたりしますが、それと構造が同じです。菌が自分達を守ろうと、バリアを張っているわけです。
歯周病では、歯肉縁上、縁下ともにバイオフィルムが形成されて、病気が進行します。

歯肉縁下のバイオフィルムは歯肉縁上バイオフィルムの延長なので、破壊プログラムもその延長でかんがえられそうですが、いくつかの違いがあります。まずは、患者さんが自分だけでは管理できない範囲であるということです。歯肉縁上バイオフィルムは、ある程度なら患者さんの日頃のケアでいい状態を維持することができますが、歯肉縁下になるとほとんど歯ブラシなどのセルフケアグッズが届かないので、これは大きな問題です。
患者さんの深い歯周ポケットは悪化する可能性はあります。そこで患者さんのブラッシングが悪いからだと責任を押し付けるのは無理があります。歯肉縁下の細菌バイオフィルムはわれわれプロの領域と考え、いかに効率良く、効果的に破壊していくかを考えなければいけません。ただし、深いからといってメンテナンスで来院されるたびに麻酔をしてバイオフィルム破壊をするわけにはいきませんので、効率や効果だけではなく、いかに痛みを伴わずに快適に患者さんがプロケアを受けられるか、という配慮の姿勢が大切であると考えております。

また、メインテナンス患者さんでは歯茎の下りを自覚されている方もおられます。これは歯肉退縮と呼ばれるものです。歯肉退縮があるとどのような印象でしょうか
。よくあるのが、歯茎が下がって口の中がなんだか歳をとったなぁという感想です。歯肉退縮した部位に注目すると、歯のエナメル質がなく、外部からの刺激に反応しやすいという共通点があります。知覚過敏が存在しないのか、プロケアに入る前に必ずチェックする必要があります。その際はまず問診で日頃知覚過敏を起こしやすいところがないかをチェックし、プロケア中に少しでも知覚過敏症状があれば、根面への刺激を抑える工夫をします。具体的には、超音波のチップなどの刺激を感じやすい器具の選定や、エアー、水温の配慮です。そしてその部位を忘れずに記録しておくことが大切です。

歯肉縁上の細菌バイオフィルムには器具が到達しやすいですが、歯肉縁下になるとその器具の到達制が悪くなるということも大きな相違点です。そのため歯肉縁下の細菌バイオフィルムを破壊しようと思うと、到達性のよいチップを使った超音波スケーリングが主役のなってきます。
ただし、動的治療と違って大量に硬い歯石がついてるわけでわないので、超音波スケーラーのパワーを抑えて、十分な注水下で根面から細菌バイオフィルムを破壊していくことになります。高いパワーは根面を傷つけるだけでなく、患者さんに痛みを与える原因になりますし、せっかく破壊した細菌バイオフィルムが洗い流されないからです。

 

歯肉縁下バイオフィルム破壊の実際

 

それでは、歯肉縁下の細菌バイオフィルムを破壊してるところを想像していきましょう。まず、われわれは自分の身を守るところからはじめないといけません。超音波スケーリングでは、細菌やウイルスを含んだエアロゾルが空中に舞うので、口腔粘膜や鼻粘膜からの感染を防ぐためのゴーグルが必要です。マスクにはどれぐらいの粒子を通すかによって種類が分かれますが、N95レベル以上のマスクを使うことをおすすめします。また、超音波スケーリングにポビドンヨードをするのだったら、患者さんへの着色をさけるため水を通さない長めのエプロンを用意しておいたほうがいいでしょう。
プローブのような到達性のよいチップは非常に重宝します。妥協的メインテナンスなどで深いポケットが残っている部位では必需品です。

このように歯周病の積極的な治療が終了した後も、メンテナンスで良い状態を保っていくのですが、施術時には患者さんの歯周病の進行具合により器具や操作を注意して行なっております。

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