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歯科の定期健診でがんを発見する

2024年10月18日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

私たちのクリニックの特徴として、

健康な人が訪れる

ということが挙げられます。

定期的に歯科受診をし、溜まった歯石を除去したり、虫歯や歯周病のチェックをするのはもちろん、

普段ケアがどの程度できているか、磨き残しを染め出しして、

検査結果をしっかり患者さんと共有するのです。

60分かけて検査や口腔内の清掃指導、歯石やバイオフィルム除去を行います。

磨き残しの染め出し液:毎回プラークチャートと言って、磨き残し部位の記録を行います。

はっきりと数値で経過を追えますので、モチベーションアップにとても役立ちます!

 

この時、口腔内の粘膜、舌の性状、口唇もチェックします。

今回のトピックは、定期的な歯科受診で病気を発見することについてです。

⚫️口腔がんから患者さんを守る

●歯科医院は口腔科です。

 ”口腔がん”と聞くと難しく考えてしまう方も多しのではないかと思います。歯科は「歯のことを扱う病院なので,がんは関係ない」と思われる方もおられるかもしれません。しかし、口腔粘膜を診る専門診療科は歯科以外に存在しません。

●口腔がんの発症率・口腔がん検診で発見は難しい

 口腔がんは頻繁に発生する病気でしょうか。日本において毎年新規に診断される口腔がんは、人口10万人あたり4,5人と推計されます。人口10万人あたり6人未満の発症率のがんは“希少がん”とよばれており、口腔がんは希少がんに分類されています。しかしながら、口腔がんの患者さんは現在8,000人を超えており、増加傾向にあるのです。

 ご存じのように、口腔がんが進行すると、食事をはじめ。会話や呼吸が障害されるだけでなく、生命の危機に脅かされる可能性があり、できる限り早期に発見することが必要です。歯科医師は”口腔がん検診”を各地で実施して、口腔がんをできる限り早期に発見しようと努めていますが、口腔がんの発症率を見てもわかるように、口腔がん検診で口腔がんを発見するのはきわめて困難なのです。

 口腔がんは、血液検査やX線検査で簡単にわかるような検査法がありません。歯科医師が検診会場に出向いて、口腔粘膜を検診するしかないのです。熟練した歯科医師でも口腔がん検診で1日に診察できる住民の数は、せいぜい100名程度だと思われます。口腔がんは人口10万人に5人とすれば2万人検診をしてやっと発見できる程度ですから、口腔がん検診で発見するのはいかに難しいことかご理解いただけると思います。

●口腔がん発見における

歯科医院・歯科衛生士の役割

 口腔がん検診が日常の歯科治療のなかで行えるとしたらどうでしょうか.。20歳以上の歯科受診率は50%を超えています。数千万人が歯科を受診しているわけですから、口腔がんが発見できる可能性がずいぶん高くなります。

 残念ながら、”診察時に口腔粘膜を診察し、口腔がんを発見する”ことをされている歯科医師の先生は、まだほとんどいないのが現状だと思います。患者さんの多くは“歯にかかわる主訴”で来院しているので、どうしても歯に意識が集中しがちです。患者さんも歯科医師に口腔粘膜のことを相談してもよいか,ためらう方が多いように思います。

 歯科衛生士は歯科医師よりも、歯肉をはじめとする口腔粘膜を診ています。さらに患者さんにより近い存在として認識されているのではないでしょうか。歯科衛生士は口腔がんを発見するチャンスが多いのです。難しく考える必要はありません。口腔粘膜が正常か異常か、それを判断し、歯科医師に診断を委ねる、すなわちトリアージ(診断の要否の選別)をすればよいのです。このことで歯科衛生士の技量も医療人としてのレベルも格段に向上すると考えます。

⚫️がんの正体とは

—がんを身近に考えるために正しく知りましょう—

●がんは毎日うまれている

まず、”がん”と聞いて、自分とは無縁の病気と考えてはいないでしょうか。日本人の半分は“がん”で死ぬ、そんな時代です。そういう意味でも決して無縁の病気ではありません。

 それだけではありません、実は成人の身体では、毎日5,000個のがん細胞が発生しているといわれています。元気に仕事をしているあなたの身体にも,もちろん私の身体にも、です。しかし幸いなことに、毎日このように生まれるがん細胞は免疫細胞により死滅するか、がん抑制遺伝子という遺伝子の働きにより自動的に死滅していきます。ですから,通常では皆さんの身体にがん細胞が増殖することなく、健康でいられるのです。

 では、どうして”がんになるのでしょうか。

●がんは遺伝子異常の積み重ねで起こる

 人間が生きていくうえで,外界との接触は避けられません。このような刺激は、人間の身体を構成する体細胞の遺伝子に傷をつけてしまいます。よくタバコやアルコール摂取ががんのリスク因子だといわれますが、このような化学的

刺激や細菌・ウイルスなどの生物学的刺激、不適合な義歯や補綴物、日光の曝露などの物理的

刺激はすべて遺伝子変化をもたらします。

 遺伝子変化は通常は修復されますが、繰り返されることや傷の程度によって修復されないままになると、遺伝子異常として残ってしまいます。複数の遺伝子がこのようなしくみで異常を起こしてしまい、かつ発がん遺伝子に異常が起きて発がんのスイッチが入り、がん抑制遺伝子に異常が起きてがん細胞が死滅しなくなると、

がん細胞はもはや,増殖するしかなくなるのです。

 いったんがん細胞が増殖しはじめると、がん細胞は頼みの綱であった免疫細胞からの攻撃から逃避できる機能も獲得してしまいます。遺伝子異常の積み重ねで”発がん”するので,がん患者さんがご高齢の方が多いのはこれが理由です。

 遺伝子異常で“がん”になるというと,「じゃあ、がんは遺伝するのか?」と思う方がおられるかもしれません。親の遺伝子にさまざまな傷がついたとしても、それは遺伝しません。よく、「がん家系だから」と言う方がいますが、多くのがんは遺伝せず,“がん家系”というのはたとえば、タバコや飲酒の習慣、食事の傾向や、腸内細菌の形成は同居する家庭内では共通しており、家族で同じような刺激を共有することであてかも”がん家系”のようにみえることがほとんどです。

●早期がんには症状がない

—訴えがあってから診るのではもう遅い—

さて、すこし”がん”が身近に感じられたでしょうか。がんの成り立ちを理解したところで、口腔がんの話に戻りましょう。前項でお話ししたように、”がん”は1つのがん細胞から始まり、増殖することによって形作られます。自分の身体の細胞が変化してできたがん細胞ですから。“がんになったばかりは症状がない”のです。がんは組織を破壊しながら大きくなりますが、神経を破壊するところまで進展しないと痛みを自覚することはありません。

 口腔がんにおいては“痛み”のほかに、「噛めない」「飲み込めない」「口が開かない」というような症状の訴えがありますが、これらはそれぞれ“がん”が「歯槽骨を破壊して、歯が動揺する」「舌の筋肉を破壊して、舌が動かなくなる」「開閉口筋を破壊して、口が開かない」という状態で,かなり進行した口腔がんということになりす。つまり,患者さんが訴えてからロ腔がんを発見するのではかなり遅いのです。早期発見のためには、歯料医での日常的な口腔粘膜の観察と正しい知識を患者さんや一般の方に知っていただくことが大切です。

●口腔がんは発がんの手前で発見するとことが可能な唯一のがん

 他の部位の“がん”では、血液検査やX線で精密検査をすべき患者さんを絞り込むことができます。しかしその一方で、内視鏡やCTなどを使わないと診断につながりません。前述のように口腔がんにはいまのところ血液検査やX線

検査のような有効な検査法がありません。その一方で、口腔がんは直接目で見ることができるので、歯科での治療で毎回口腔粘膜をチェックさえすれば,精密検査をつねにしていることになります。特別な装置も薬剤も必要ありません。

 さらに、口腔がんには前触れと考えられる粘膜の変化があります。口腔がんの前触れを歯科医院で察知できれば、口腔がんを早期発見し、口腔外科専門医と連携することは困難ではありません。

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