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糖尿病と歯周病

2023年12月30日

こんにちは、こさか歯科クリニックです。

ドラッグストアに行くと、様々な種類の歯ブラシやペーストが売られていますね。
歯磨きは、全ての人にとってとても関心がある生活習慣と言えます。
歯磨きをするとさっぱりしますし、口臭抑制などのエチケットも大事です。
虫歯や歯周病で歯を失わないように、日頃のケアをするわけです。

何回かに分けて、歯周病の詳しいお話を投稿しようと思います。
歯石がついている状態を含めると、成人の半分以上の人が歯周病を有しています。
40歳以上の人が歯を失う原因の約80%が、歯周病と言われています。
正しく病気を理解する必要がありますね。
今回は、糖尿病と歯周病の関連についてお話しします。

糖尿病の患者数は、年齢を重なると男女ともに割合が高くなることが
調査でわかっています。

国民健康・栄養調査によると
『糖尿病患者の年齢別の割合』は
次のようになっています。

『男性』

・30~39歳:1.3%
・40~49歳:3.8%
・50~59歳:12.6%
・60~69歳:21.8%
・70歳以上:23.2%

『女性』

・30~39歳:0.7%
・40~49歳:1.8%
・50~59歳:6.1%
・60~69歳:12.0%
・70歳以上:16.8%

さらに、要介護認定者の割合は、以下のとおりです。
・40~64歳:0.4%
・65~69歳:2.9%
・70~74歳:5.8%
・75~79歳:12.7%
・80~84歳:26.4%
・85歳以上:59.8%

つまり、男女ともに
歳をとるほど
・糖尿病になりやすく
・介護が必要となる
ということです。

糖尿病になると口の中が乾きやすくなり、
唾液の分泌量も減り、口の中が汚れやすくなります。

さらに免疫力も低下するため歯周病になりやすく、
なおかつ治りにくいことがわかっています。

「糖尿病になっている方の7~8割が
 歯周炎などにかかっている」
とも言われています。

要介護ともなれば、歯周病の治療を受けたくても受けられないという困ったことになります。

厚生労働省が最近行った糖尿病実態調査から,日本人の糖尿病患者は現在740万人,さらその予備軍が880万人いるとされ,
成人の5〜6人に1人が糖尿病あるいはその予備軍であることが明らかとなりました。

糖尿病の中でも大部分を占める2型糖尿病(全糖尿病患者の90%を占める)は,
インスリンの分泌低下にインスリン抵抗性が加わって発症することが知られています.
この50年間で2型糖尿病患者が急増している最大の原因は,
もともと欧米人に比べてインスリン分泌能が2分の1と低いという遺伝的素因に加え,
生活習慣の欧米化すなわち高脂肪食の過剰摂取(50年前に比較して脂肪摂取量は約4倍に増加している)と,
運動不足から生じる肥満に伴うインスリン抵抗性が合わさったためと考えられています。

1.インスリン抵抗性と炎症性サイトカイン
糖尿病発症の鍵であるインスリン抵抗性とは,
種々の原因(肥満,運動不足,ストレス,過剰脂質摂取,炎症)などによって,
インスリン感受性細胞におけるブドウ糖の組織摂取量が低下すること,
すなわちインスリン感受性の低下と定義されています。

なかでも内臓脂肪番積型肥満(内臓周囲に脂肪が蓄積するタイプの肥満:リンゴ型肥満)は、
種々のメカニズムを介してインスリン抵抗性の成立に関わることが知られています。
脂肪細胞からはアディポサイトカインと総称される生理活性物質(TNF-a, IL-6,レプチン,アディボネクチンなど)が産生・分泌されており、
これらがインスリン抵抗性および肥満患者に高額度に発症する動脈硬化の成立に関与していることがわかってきました。

一方、歯周病をはじめとする慢性炎症の存在下においても,
インスリン抵抗性が生じることはよく知られています。
とくにアディポサイトカインの中でもTNF-aと呼ばれる炎症性サイトカインは,インスリン抵抗性に大きく関与する分子のひとつです。
これまでの研究から,2型糖尿病や肥満者では脂肪細胞から産生される TNF-a量が有意に上昇しており,
このTNF-aがインスリン抵抗性を惹起することがわかりました。
事実,肥満患者では体重減少に伴い血中TNF-a濃度が有意に減少し,
インスリン抵抗性も改善することが知られています。

2.歯周病と炎症性サイトカイン
歯周病は,歯周病細菌(主に嫌気性菌)の感染によって生じる慢性炎症性疾患です。
慢性化した歯周炎局所には生体の他臓器に類をみないほど多量の嫌気性菌が棲息しています。
ヒトが28歯すべてに5〜6mmの歯周ポケットを有した場合,
生体がバイオフィルム(細菌の巣)と接する面積は,手のひら大(およそ72cm2)に及ぶと見積もられています。

この状態では一過性の菌血症(菌が血液中に暴露される状態)や
LPS(嫌気性菌のもつ毒素) 血症が頻発し,それらの血中濃度も上昇するために,
生体側では活性化された免疫担当細胞が多数集積し,多様な生理活性物質をたえず産生していると考えられて
います。

病原体の生体内への侵入があった際,自然免疫系は炎症反応を惹起することにより病原体を排除しようとします。
この炎症反応の素となる液性因子を炎症性サイトカインとよんでいます.

したがって,前述したTNF-aをはじめとする炎症性サイトカインは,
このような状況下で絶えず産生されているのです。
このことは,歯周病のような慢性炎症そのものを放置することで,
恒常的にTNF-aの産生量が増加し,
インスリン抵抗性を介して糖尿病の病態を悪化させる可能性があることを示します。

実際,重度歯周炎を合併している糖尿病患者さんに歯周治療を行うことで,
血液中のTNF-a濃度が有意に低下し血糖コントロールが改善することが示されています。
すなわち,慢性歯周炎症巣を放置することは,インスリン抵抗を介して2型糖尿病の病態へ悪影響を及ぼす可前性があるのです。

1型糖尿病との関連性
1型糖尿病は,臓のインスリンを分泌する細胞が破壊され,インスリン分泌が著しく低下し,
最終的にインスリン分泌が枯渇するタイプの糖尿病です。
小児や若年層に好発しますが,全糖尿病患者に占める頻度は低く約5%以下です。
家族歴はほとんどみられず,自己免疫疾患の一種と考えられています。
1型糖尿病と歯周病の関係を調べた研究では,1糖尿病に罹患している小児・若年者は,全身的に健康なコントロール群と比較して,
歯周病の罹患率や重症度が高いことが示されています。
また,その重症度は糖尿病のコントロール状態や罹病期間,そして合併症の有無と相関している場合が多いことがわかっています。

2. 2型糖尿病と歯周病の関連性
2型糖尿病は,インスリン分泌の低下もしくはインスリン抵抗性を主な発症基盤とする型の糖尿病です。
多くは中年期以降に発症し,全糖尿病患者の90%以上を占めるといわれています。
家族歴がみられることが多いことから,何らかの遺伝要因がその発症に関与することが示唆されており,
これに環境要因が加わって発症するいわゆる生活習慣病としての糖尿病がこの2型糖尿病です。

2型糖尿病と歯周病の関係を調べた研究では,2型糖尿病患者は非糖尿病患者に比べ歯周病の発症率が約2.6倍高く,
アタッチメントロス(歯と歯肉の付着の喪失程度)で2.8倍以上,歯槽骨(歯を支えている骨)の吸収度で
3.4倍以上進行していることが明らかとなりました。
また,血糖コントロールが悪い患者は,コントロールが良い患者や非糖尿病患者と比較して骨吸収がより進行していることがわかっています。

3.肥満と歯周病の関連性
肥満は,わが国で最も高頻度に見られる代謝異常症で,インスリン抵抗性を背景として,
糖尿病、血圧症,高脂血症,そして動脈硬化性疾患に対する最大のリスク因子となることが知られています。
近年,糖尿病・動脈硬化症発症の最大の危険因子である肥満と歯周病との関係を調べた疫学研究(日本人を対象とした)から,
肥満の指標の一つである体格指数(BMIkg/m)が高いほど歯周病に罹患している割合が増加していることがわかりました。
歯周病に罹患する相対危険度は、
BMIが20未満の者を1とすると,
BMIが20〜24.9の者で1.7倍,
BMIが25〜29.9の者で3.4倍,
BMIが30以上の者では実に8.6倍にのぼることが明らかになりました。
また,2型糖尿病患者を対象とした疫学研究から,糖尿病患者の歯周病重症度をBMIで分類すると,
BMIが高いほど歯周病が重度に進行していることがわかっています。
一方,米国ではアメリカ国民健康栄養調査(NHANESI)の結果から,
歯周病と肥満の各指標は有意に相関し,米国の若い年齢層(18歳から34歳)では
BMIやウェスト値が歯周病の程度と強く相関することが報告されています。
このように,糖尿病と密接に関連している肥満においても歯周病との関わりが示されるようになりました。

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